射るような光

心の澱を捨てながら時々音楽話 特にヘヴィ・メタルとプログレの日々

愛情

2017年01月29日 | 覚書(詩)
あなたの面影が何処にもない

この世界の何処にもあなたはいない
あの壁もあの街角もあのアスファルトも
あなたが居たことすら
覚えて居ない

あなたとの思い出も何もない
あなたは確かにそこにいたのに
あなたは確かに暖かかったのに
あそこにいたあなたなのに

私の体にあった温もりも
私に語りかけられた言葉も
全て風がさらっていった

何も知らなければよかった

始まりも終わりも
誰も教えてくれずに
あなたは消えた
あなたをちゃんと愛することさえも
許されなかった
私の気持ちだけ捨ててった

許されたのは
今に耐えかねて
涙を流すことだけ