ある雲の話

ある雲が言った

俺は雨を降らせている

それは川になり海になる

だから川よりも海よりも俺は偉いんだ

ある川は思った

私はいつも海に水をあげている

だから私は海よりは偉いんだわ

この雲も川も知らなかったのです

自分たちの水が海から来ていることを

海は何も言いませんでした

自分が言っても言わなくても

自然はそのようになることを

知っていたからです

知らぬまま

良いところを知らぬまま

悪いところを直しても

何にもなれない

良い影響を与えるには

相手に良い影響を与えたいと望むなら

自らの心の内の相手を

浄化しておかねばならない

あなたの世界

あなたの世界の全ては

あなたにより魂を与えられている

即

物即霊