今日は、甘利山公園線を登ろうと決めていた。
本当に、乗れるのは今日しかないと思われたのでね。
甘利山HC大会は、昨年の河川敷広場と違って、
スタート地点が福祉村の方に変更されている。
ひょっとして、昨年の大会のスタート直後に一般道に出るため
階段を使わなければ成らなかったことに対しての改善策なのかな?
さて、本日のルートは、いつもは下るのみだった桃源郷マラソンで使われていた道を
開国橋から登って福祉村を目指し、甘利山公園線に入る。
桃園地区の国道52号をまたぐ歩道橋は階段ではなくスロープになっている。
MTBで勢い付けて登り、反対側に下って走る事が出来る(そんなことしていいのか?)。
歩道橋のスロープのつなぎ目には
通行を拒むように大きな雑草が生えていて
大会以外、余り使われては居ない様子が伺われた。
芦安入り口交差点を過ぎ
福祉村を右手に見て先を急ぐ。
さて、当日のパレードランは広い新道を行くのか
旧道を行くのか?
恐らく旧道を北上するんでは?
との思いから旧道を進む。
正確に距離を測ったわけではないが
およそ4km強・・・・・いよいよ、甘利山入り口だ。
ここに来ると、いつものこと
「スタートラインにノンストップで着けるかなぁ?」
甘利山入り口から電光掲示板のあるところまでが超激坂!なので
冗談抜きに、そう思うんです。
今回も、ひーひー言いながら
スタートラインに到着。
持ってきたお茶はここで飲み干してしまった。
「駐車場までは行かないから・・・・・」 気の抜けたことを言っていた。
だけど、水ねえよ!
「今日は、気温低いし・・・・」 確かに。
「まぁ、いいか」
そのまま、スタート。
始めからフロントはインナーに落としておいて
後はリヤの変速で行くことにして、序盤の「激坂区間」を走る。
スタート直後は7km/h・・・・・右足ふくらはぎに違和感発生・6km/h・・・・・5km/hと失速。
それ以上落ちないように頑張る。
違和感は一時的なモノだった、ただ、急に汗が噴き出し あえぎ呼吸となる。
やっとの思いで「研ぎ場」のヘアピンを廻る。
この先もう少しで、緩斜面だ・・・・・総距離11.7kmの中で唯一の緩斜面と思われる所・・・・・
瞬間14km/h・・・その後の速度は5~6km/h推移。
工事車両のダンプが往来している。
トラックの音が響き近づく毎に
狭い道なのでフラツキながらも
道路内側の吹きだまりのような葉っぱや落ちた枯れ枝の上を走る。
(ふらつかない様にする走りは体力消耗を加速する感じ)
でも、こういった工事車両が行き来していれば
熊や猿も出てきまい、などと思ってみた。
標高800mの標識を見て、
「もう、引き返すか?」 ・・・・弱いなオレ・・・・ 疲れた・・・
「だけど、乗れるのは、今日しかない! 分岐まで行くぞ!」 ・・・ 何だかそんな気が弱々しくも もたげて来た。
しばらく登って
息が上がり、小休止して立ち止まっていると
ローディーが一人、ムンムンと登ってきた。
挨拶すると、ペコリと頭を下げ、登っていった。
呼吸を整え、追いすがろうと走り出すも
彼の姿はもう見えなくなっていた。
もうこのあたりでは?
次のカーブの先では?
そろそろ?
なかなか、目標とした交差点は近づいては来ない。
どうしようか と思った時、顔を上げると
前方に看板が現れた。
着いた!
もういいや、もうだめだ・・・・・
休んでいると「ジオス」のクロモリに乗ったローディーが到着。
彼も、ここを目標地点としていたようで
この先、6kmはパスと言うことで下っていった。
汗も引いたので、自分も彼を追って下る。
下りは40km/hを簡単に越してしまい
ブレーキを掛けっぱなしの指は しびれてくる。
そして 寒い!
あっという間に彼を追い抜きはしたが
さっきまで汗をかいていた身体は震えが止まらない。
止まっては熱くなったホイールを掴み指先を温める。
スタート地点に戻ってきたとき
空気が 「ぬるい」 と感じた。
「暖かさは、ほっとするなぁ」
いよいよ、秋本番だ。