二、三年前、ピンサロにハマッていた時期がある。
H市のピンサロに週二、三回通っていた。
確か、ハマリ始めの頃、三、四度目くらいだったか、その店に行ってみると、ドレッドヘアのいかつい店長に顔を覚えられていた。
初めて顔を出した時の俺のテンパりっぷりと、サービスしてくれた女の子からの話(一体どんな…)で印象に残っていたらしい。
幸か不幸か、その日ペアになったのも、初回についてくれた女の子。
彼女曰く、「お兄さん、緊張しすぎて話し方がバイトの面接みたいになってて笑わせてもらったからよく覚えてるよ」とのこと。
「また来てくれて嬉しいな。もしかして、ピンサロ楽しくなっちゃった?」。
30分後に虚無感と引き換えに束の間の快感を味わい、脱力していると、彼女は顔いっぱいに人懐っこい笑顔を浮かべ、「また来てね」と言った。
「次はもっと心を開いてくれると嬉しいな」。
彼女は今まで、一体何人の男たちに心を開いてきたのだろうか。それについて考えると、暗澹たる気持ちになる。
仮に俺が彼女に心を開いても、彼女は俺にその心の片鱗すら見せてくれないだろう。なぜなら、俺はお金を払ってズボンを脱ぎ、彼女はお金を得て俺に笑顔を見せてくれているのだから。
そこにあるのは限りなくドライな関係だし、それを温めることなんて誰にも不可能なのだ。
今はもう、その店は潰れて別のピンサロになっている。
あの女の子はどうしているのだろう。
…まぁ、どうでもいいんだけどさ。
H市のピンサロに週二、三回通っていた。
確か、ハマリ始めの頃、三、四度目くらいだったか、その店に行ってみると、ドレッドヘアのいかつい店長に顔を覚えられていた。
初めて顔を出した時の俺のテンパりっぷりと、サービスしてくれた女の子からの話(一体どんな…)で印象に残っていたらしい。
幸か不幸か、その日ペアになったのも、初回についてくれた女の子。
彼女曰く、「お兄さん、緊張しすぎて話し方がバイトの面接みたいになってて笑わせてもらったからよく覚えてるよ」とのこと。
「また来てくれて嬉しいな。もしかして、ピンサロ楽しくなっちゃった?」。
30分後に虚無感と引き換えに束の間の快感を味わい、脱力していると、彼女は顔いっぱいに人懐っこい笑顔を浮かべ、「また来てね」と言った。
「次はもっと心を開いてくれると嬉しいな」。
彼女は今まで、一体何人の男たちに心を開いてきたのだろうか。それについて考えると、暗澹たる気持ちになる。
仮に俺が彼女に心を開いても、彼女は俺にその心の片鱗すら見せてくれないだろう。なぜなら、俺はお金を払ってズボンを脱ぎ、彼女はお金を得て俺に笑顔を見せてくれているのだから。
そこにあるのは限りなくドライな関係だし、それを温めることなんて誰にも不可能なのだ。
今はもう、その店は潰れて別のピンサロになっている。
あの女の子はどうしているのだろう。
…まぁ、どうでもいいんだけどさ。