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標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

パスポートを手にして、改めてわが国の政治を考える

2017-12-27 19:12:31 | 日記

本日、パスポート(5年旅券)を新たに取得した。

役所で戸籍抄本を取得し旅券申請書類をもらい、1週間前に地域の旅券窓口に申請手続きに行った。申請には1時間程費やした。免許証による身分の証明。書類に必要事項を記載した。私が記載等に費やした時間はわずかであった。後は窓口の係り員の確認と記載作業に結構時間がかかった。

係り員とのやり取りの中で、もっとも労力を費やしたのは自書欄であった。漢字のサインに挑戦したが、筆圧が少ないところがあるとのこと。行書風と楷書の二通りで書いた。7,8回行い、上司に判断を覆いだ上、了承された。楷書は筆圧を強く書いているので、それが採用されるかと思っていた。ところが、本日、手にしたパスポートを見たら、行書で書いたものが採用されていた。実際使う時に間違えないように、今からサインの練習をしておかなければならない。

ところで、パスポートの表には日本国の国章が印刷されている。皇室が家紋として使用している十六八重表菊(菊の御紋)をデザイン化した十六一重表菊とのこと。日本国憲法第1条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって...」とあるからと思った。

しかし、調べてみると、国章が採用されたのは1926年だ。つまり昭和元年とのこと。法的には国章の決まりはないとのことで、この時の国章が日本国の象徴となっているのだ。

国章が採用された昭和初期は、第1次世界大戦や大震災後の恐慌が始まるが、世の中は大正ロマン、大正デモクラシーに包まれ、良い側面もあったのに。残念ながら、やがて、立憲君主制が崩れ、軍部が台頭する時代を迎え、大東亜戦争へと突入し、敗戦を迎えた。

戦後、主権在民の日本国憲法が施行され民主主義国家となった。そして、現憲法は、条文の第1章に象徴天皇として位置付けられている。この意味ではわが国は立憲君主制といえるとのこと。

現体制の良否は別にして、パスポートの菊の紋章をみると、時代は変わっても、日本の伝統を考えさせられる。天皇(または皇族が)が直接国を統治していた時代もあった。しかし、歴史は、天皇を時の政権が利用していた時代もあった。征夷大将軍という身分を活用し、国を統治した武士。戦前の軍隊もしかりであった。

現在はどうであろうか。残念ながら現在の政権も、衆議院の解散を、天皇の国事行為を活用して、乱用している(憲法7条解散)のではないか? 天皇の国事行為は、内閣の助言と承認により行うとなっている。つまり、衆議院の解散は、時の内閣の思うままに行われている。

逆説的な論法であるが、天皇が「民」の安全・安心した生活を第1に考えた政治を行うのなら、立憲君主制の方がよいのかも知れない。時の権力者(内閣)による、独裁的な政治より、よほどよさそうである。

パスポートの国章をみて、国政を思う。昭和天皇は、言動から常に国民の安心と平和を願っておられる。天皇はいつまでも国民の安寧を願う、象徴であり続けて欲しい。そして、天皇制を利用するような政治でなく、かつ、天皇に負担や心配をかけない内閣であって欲しい。誇りに思えるような国になって欲しいと願う。
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