標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

昨日は雑節の「半夏生」。今朝、花の葉が"半分、白い(青い)"「半夏生」を頂いた。

2018-07-03 20:19:23 | 日記
今朝、妻が、散歩帰りに、ご近所の知り合いから、半夏生をもらってきた。
5株ほどだったが、その内2株は花が咲いており、いずれも上部の一枚の葉の一部分、といってもほとんど半分またはそれ以上が、白かった。葉の半分が、厚化粧したように、隙間なく白かった。そして、残りの半分は、もちろん緑(あお)かった。


学名は「Saururus chinensis」という。 Saururus(ソーララス)は、ギリシャ語でトカゲの尾という意味。半夏生の花が、トカゲの尾のような穂状の花序から名づけたとのこと。


葉の半分をペンキでべた塗りしたようだ。葉の片面が白くなるので、「片白草(カタシロクサ)」ともいう。


もう一つの葉は、半分どころか2/3ほど真っ白。花が終わると緑に戻るらしい。


半夏生ということばは知っていたが、この花のことだとは知らなかった
調べると、「半夏生」は花の名前だけでなく、季節の移り変わりを表す雑節のひとつでもあるとのこと。夏至から11日目で、今年は昨日(7月2日)が半夏生だった。梅雨の末期で、半夏という毒草が生える多湿で不順な頃。「半夏」は、「半夏生」とは、異なる野草だ。半夏が生えるということで、「半夏生」というらしい。農家の人達はこの日までに田植えを済ませ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという習慣があったとのこと。確かに近くのどの田んぼも田植えは済み、稲がすでに青々と育ってきている。

花名の「半夏生」は、古くは「片白草(カタシロクサ)」とも呼ばれていた。半夏生という名の由来は、葉の片面が白く変化する様子から「半化粧」とする説と雑記の「半夏生」の頃花が咲くのでこの名がついたという説がある。


半夏生という名を見ると、NHKの朝ドラ「半分、青い」を連想する。妻と私は多いときは日に3回も観ている。われわれの子供より、やや年上の主人公・鈴愛(すずめ)が、わが子のように感じる。ドラマに出てくる喫茶店や小道具はじめ生活、時代背景などすべては、われわれが体験してきたことばかりだ。鈴愛役の永野芽郁さんの演技は、18歳とは思えないほど、表情・パフォーマンスが豊かで素晴らしい演技だと思う。
鈴愛は今まで、マンガ家を目指してきたが、半夏生だった昨日の回から、変化を暗示させる展開になっている。鈴愛がどのような大人になっていくのかが、楽しみだ。
コメント
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