サンタの話の挿絵を遊工房さんのご好意から提供していただきありがとうございました。
ご自分でアニメーションにして作品を公開していて、とてもやさしい配色の絵を書かれる方です。
私にとっては、アニメーションどころかストーリーの組み立て自体がとても大変な作業でして、なかなか思うようにはいきません。
何か物語を作るとき、最初に考えるのは概略(道筋)であり、サンタさんのお話に関しては、思い付きから概略が頭の中で出来上がるまで、10分程度でした。
そして忘れないうちにそれをレポート用紙に簡単に、こうしてこうなる的に書きます。
今回は思い付きから概略までが全部お風呂の中だったから、風呂上がりにメモして、後は次の日から書き始め、その次の日に大体終了という感じです。
でもね、概略って言うのはあくまでもストーリーの予定なので、書いているうちに別の思い付きがあれば私は変更しちゃいます。これが話が長ければ長いほどに大変な作業です。
サンタの話では、病気だったお父さんが元気になりますが、私が概略を書いた段階ではお父さんは残念ですがお亡くなりになっていたり、途中変更されて今度は事業に失敗して借金を背負ったまま行方不明になったり、サンタに関しても最初は不思議な力があるとかいう設定は全くなくて、助けられない心の葛藤がメインのような、そんな感じで本来大人向けのサンタの話になる予定でしたが、あれよあれよという間に私の思いつきで登場人物が死んだり生き返ったりしまして、結果的にアダルトメルヘンっぽくなり、子供にはちょっと難しく、大人にはちょっと子供っぽいという、微妙な年齢層をターゲットにしたお話になってしまったわけです。
でも話し自体が短かったから適当でなんとかなりますが、長いと変更箇所によってはその前後までが大幅に変更を余儀なくされることもあるから大変です。
どうしてそんなこと言うのかっていうと、前にも何度か書いたことがあるからです。
その話は別の場所で一応公開はしてましたが、ほとんど人の目に触れることはありませんでした。
それに長いとは言っても400字詰め原稿用紙だと60~80枚程度なので、物語としてはかなり短いですが、それでもど素人には大変で、書いているうちに
「あれっ?これだとつじつまが合わなくない?」
っていう部分が出てきて、そこで合わない部分を変更すると今度は別の部分がおかしい。という具合に、連鎖的に話がグチャグチャになり、最後にはまるでパズルのようになり、それで途中で書くのをやめた話も実際ありました。
それに私なんかは思い付きを途中でどんどん投入していくから、最期に見たときに、これは詰め込みすぎたなっていうことが多いです。
ただ構想を文章に書き出すとはいっても、やっぱり難しいもんですね(*_*;