歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

「はてナ?Q&A」第7回 ~「歯科技工録」の様式と機能~

2007年12月20日 | 日本歯科技工士会
歯科技工所運営対策部
「はてナ?Q&A」
第7回 ~「歯科技工録」の様式と機能~
※(『日本歯技』08.1月号)

Q:
 この度、歯科技工所を開設しました。「歯科技工録」を作成していくにあたり、どのようなタイプのものがあるのか教えて下さい。

A:
 歯科技工所運営対策部では、厚生労働省より示された「構造設備基準・品質管理指針」に対応した「歯科技工録基本モデル」を作成・公表しました。都道府県歯科技工士会においても独自のモデルを作成され頒布されているものもあります。

 また、「歯科技工所常備録」【DLファイル】の巻末掲載の広告にもあるように、技工録作成機能付き歯科技工所運営管理用ソフトも数社から発売されています。日本歯科技工学会での協賛展示業者や各地のデンタルショーなどで、各種技工録作成機能付きの歯科技工所用ソフトを実際に比較することも有用とではないかと思います。

 そのなかで、手書きタイプの歯科技工録と指示書の"一体型"タイプのものがあります。利用者からのお便りによると、記入、保管の簡便さや使いやすさ、導入コスト等の点から好評を得ているようです。"一体型"タイプのものを次のページに紹介いたしますので、ご参考になさって下さい。

 歯科技工録作成の基本は、必須記載事項8項目が完備されていることすが、それぞれの歯科技工所が各々の経営方針、管理体制、経営計画等を考慮し、適切なものを選定し、必要に応じて改良していくことが大切です。

【歯科技工録必須記載事項】
①作成等に用いる模型等と指示書とを発行した歯科医師から受託した年月日
②作成等部位及び設計
③作成の方法(作成等手順)
④使用材料(使用主材料の品名ならびにロットもしくは製造番号)
⑤歯科補てつ物等の工程管理に係る業務を管理した記録
⑥歯科補てつ物等の最終点検及び検査を完了した年月日
⑦歯科補てつ物等を委託した歯科医師の歯科医療機関に引き渡した年月日
⑧その他必要な事項

○まとめ
大切なことは、厚生労働省から示された構造設備基準および歯科補てつ物等の作成管理、品質管理指針に適応し、各々の歯科技工所の業務が適切かつ安全で安定的に記録保存され、必要な諸様式とリンクする歯科技工録の機能を備えていることです。

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