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札幌・円山生活日記

フタリシズカ(二人静)と神宮のリスと。~三角山&北海道神宮〜

札幌市西区山の手にある「三角山」は標高311m。散策路が整備されているので子ども連れの登山初心者におすすめだとか。保護者同伴の幼児からトレイルランニングの若者まで多くの市民が自然を楽しみに訪れています。麓から続く森を抜けて一等三角点が置かれた頂上に着くと札幌市街地を一望できる景観が広がります。

本日は「三角山登山」に行ってきました。昨年も今の時期に登山し「二人静の散歩道」などで「フタリシズカ(二人静)」を楽しませていただきました。今年もそろそろ開花の時期ではないかと期待して出かけ周囲も併せて散策です。登山口は「山の手」と「宮の森」があり双方ともジェイ・アール北海道バスの停留所が近くにあるのですが本日は自宅から自転車で「山の手入口」に向かいました。


「山の手入口」への途上「北1条・宮の沢通り」のバス停「山の手4条11丁目」近くの住宅地から見た「三角山」。


「三角山散策路入口」の標識。この先を左折し急斜面を登っていくと・・。

「山の手入口」に到着。午前の早い時間なのに駐車場は一杯です。

「山の手入口」。「ヒグマ出没注意」「自然歩道のルートを外れないでください」との注意書きが掲げられています。


本日のルートを確認。この「山の手入口」からスタートし→一の坂→二の坂→こぶし平(案内板3⃣)→三の坂→案内板4⃣→四の坂→五の坂→六の坂→七の坂→八の坂(案内板6⃣)→九の坂→案内板7⃣→【三角山山頂】→案内板7⃣→案内板6⃣→案内板5⃣の分岐点へ。ここから上掲案内図では点線になっていますが『自然ガイド藻岩山・円山』(2013年自然調査会編著)では「採石場」跡があるというので行ってみることにします。その後案内板5⃣へ戻り→「二人静の散歩道」→案内板2⃣→こぶし平(案内板3⃣)→「山の手入口」で終了予定。


それでは登山開始。「一の坂」。

このあたりに「二の坂」の掲示板があったのですが見当たりません。帰路にもう一度確認したのですが不明でした。それでも緑の登山道で気持ちが良いです。周囲では蝦夷蝉の大合唱でした。


「こぶし平」の分岐点。左へ行くと「宮の森入口」で「三角山頂上」は右へ登っていきます。

「三の坂」。このあたりまでは道は緩やかです。


途中に案内板のない分岐点があります。左側が坂が緩やかなバイパスですが「四の坂」からの表示がある右へ歩いていきます。急な坂があり登山の気分になります(積雪の時期は大変でしたが・・)。

「四の坂」を登ります。このあたりから急な坂です。

「五の坂」。

急な坂が続きます。

「六の坂」。

「七の坂」。同じく急な坂です。

「八の坂」は左へ急な斜面を登りです。


「九の坂」あたりからは緩やかな登坂になります。


分岐点手前の「東屋」。ここまで来ると頂上まであと少しです。

「十の坂」。

最後の急坂です。

視界が開け・・。

頂上に到着。


山頂から望む「円山」(正面)と「藻岩山」(右)に市街。今日も良い天気です。

「円山」の奥に「札幌ドーム」。

東側に伸びる「北1条通り」と「JRタワー」。

右手に見える「宮の森ジャンプ競技場」。1972年(昭和47年)の「札幌オリンピック」の70 m級スキージャンプ会場。通称「日の丸飛行隊」(笠谷幸生、金野昭次、青地清二の各選手)が金銀銅メダルを独占した場所です。
 

山頂のアゲハチョウ。それでは下山です。


案内板6⃣分岐点。「九の坂」から直進し案内板5⃣の分岐点へ向かいます。左に回り込むと「八の坂」へ。

案内板5⃣の分岐点。いつもは左に回り込んで「二人静かの散歩道」へ向かうのですが本日は直進し「採石場」跡地へ。

しばらく歩くと右手に採石場の跡地が視界に広がってきました。
三角山の石材(安山岩)は良質で固く市街地に近いことからも明治期より採石が行われてきたとか。1969年(昭和44年)に札幌市の所有地となり緑化が試みられたものの土壌が失われた場所では結果は芳しくなく自然の変遷に任せて保全し現在に至るそうです。
山肌に刻まれた採石の跡が生々しく残っています。山の高いところまで採石されていたようです。
「採石場」跡地の少し先からは私有地となっていました。どんな人が所有しているのでしょう?ここで引き返し案内板5⃣の分岐点に戻ります。


案内板5⃣の分岐点から「二人静かの散歩道」へ(掲示板は「宮の森登山口」側から見たところ)。
目的の《フタリシズカ》が道端に咲いていました。
《フタリシズカ》は「二人静かの散歩道」のみならず至るところで見かけたのですが道に名前が付けられている通りこの界隈で多く見られるようです。
しかも昨年の同時期に来た際には白い花が咲いているのは限られていましたが今回は割と多く見ることができました。
《フタリシズカ(二人静)》は1–5本 (ふつう2本) の花序を付け、和名は2本の花序を能楽『二人静』における静御前とその亡霊の舞姿にたとえたものだそうです。
三人静(?)に・・。
四人静(?)も見かけました。
 
「四の坂」少し前で見かけた《サイハイラン》。少しダメージを受けています。
「こぶし平」近くで見かけた《ギンラン》。

《マムシグサ》。
《クロバナノエンレイソウ》。至るところに見られましたがほとんどは実になっていました。
《オオハナウド》も多く見られました。

この後「こぶし平(案内板3⃣)」を経て「山の手入口」へ戻りました。


ここまで来たので「斎藤林檎園」を訪問。「山の手入口」から数分のところです。地下鉄東西線「西18丁目駅」すぐの「三角山アップルパイ専門店」はこちらのリンゴを使用だそうです。
「三角山」の山麓に林檎園が広がっています。

林檎の木と作業中の園の皆さん。

リンゴの若い実です。今年も収穫時には即売所に来ます。

帰路は「北海道神宮」経由です。「令和の鳥居」から境内に入ります。
「神門」。
「神門」前には「例祭」の予定が掲示されていました。いよいよ14日からです。
「拝殿」前には神輿渡御の順路や各種奉納行事の予定が掲示されていました。
奉納行事の会場の一つ。通常は立ち入りが規制されている土俵付近も準備中でした。

境内を歩いていると「神門」前の林にエゾリスを発見。
餌を探しているようでした。
「確かこの辺に埋めておいたはずなんだけどな・・?」。
「よし!あったぞ!」って感じでしょうか。
ガブリ!

満足げな表情の神宮のリスでした。

参道の屋台店も準備万端のようです。
公園口鳥居から境内の外に出て・・。
円山公園正門から帰路に着きました。

「三角山」の「二人静かの散歩道」ほかの《フタリシズカ(二人静)》は期待通りでした。また登山道は緑溢れる回廊のようで大変気持ちが良かったです。帰路に立ち寄った「北海道神宮」で予想外に出会えた《エゾリス》も元気でした。大変充実の散策でした。本日はありがとうございました。なおいよいよ14日から3年ぶりに「神輿渡御」が復活する「北海道神宮例祭・札幌まつり」です。初めてですので楽しませていただきます。

「三角山」
札幌市西区山の手 駐車場無料
電話011-211-2522(札幌市建設局みどりの推進部みどりの管理課)

「斎藤林檎園」
札幌市西区山の手442-4
011-621-6435

「北海道神宮」
札幌市中央区宮ヶ丘474 011-611-0261
http://www.hokkaidojingu.or.jp/
(2022.6.13訪問)

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