DEMONI
製作:ダリオ・アルジェント
監督:ランベルト・バーバ
特殊メイク:セルジオ・スティバレッティ
出演・ナターシャ・ホーベイ、ウルバノ・バルベリーニ
女子大生のシェリルはベルリンの地下鉄の駅で不気味な仮面をつけた男から映画の試写状を手渡される。映画館はメトロポールという聞いたことのない名前だったが、友人のキャシーを誘って観に行くことに。映画は、ノストラダムスの墓が暴かれて、その呪いで人々が殺されていくというストーリー。ところが、その上映中に、ロビーに置いてあった仮面を被って顔に傷を負った観客が怪物化、他の観客に襲いかかる。
館内はパニック状態になり、観客らは逃げ出そうとするが、出口のドアを開けるとそこにはコンクリートの壁が出来ていて外に出ることができない。さらに映写室に行って映画を止めようとするが、そこには誰もおらず無人だった。この映画を流していたのは誰なのか!?犠牲者が増えていく中、突然ヘリコプターが落下してきて、キャシーらは空いた天井から脱出する。しかし、外の世界もすでに無法地帯となっていた・・・。
ダリオ・アルジェント製作、マリオ・バーバの息子ランベルト・バーバが監督したサバイバル・ゾンビホラー。映画では、ゾンビという名前は使われていないが、噛まれると仲間になってしまう現象はゾンビと同じ。ただ、デモンズというタイトルからも、悪魔が使徒を増やしているようにも見えなくもない。ちなみに、アルジェントは同時期に共同製作を構想していたロメロの『死霊のえじき』が暗礁に乗り上げたため、こちらの『デモンズ』をスタートさせたよう。『ゾンビ』のアルジェント監修版がゴブリンの音楽を前面に打ち出した軽快なサバイバル・ホラーだったように、この『デモンズ』も派手目だが、ドラマの内容は薄いアクションホラーに仕上がっている。対して、ロメロの『死霊のえじき』が重厚でヒューマニズム溢れる地味な作品になっているのとは実に対照的。
イタリアン・ホラー界の重鎮だったマリオ・バーバと比べると、息子ランベルト・バーバの演出は比べるのも可哀想なものだが、当時最大級の製作費をかけて仕上げた特殊メイクによる派手なスプラッターシーンと、ヘビメタを多用した音楽で、とにかく目と耳に訴えかけるものはかなりのもがある(この辺、フーパーの『スペース・バンパイア』にも通じるものがある)。内容をゆっくり吟味する暇もなく、最後までパワフルに駆け抜けていくこの『デモンズ』は観た後には特に何も残らないが、ある種の爽快感味わえるのには間違いない。
続く『デモンズ2』では再びランベルトが監督、今度は高層マンションが舞台になり、デモンズが暴れまくるが、基本的には同じ路線。その後、似たような邦題でシリーズが作られているが、直接的な繋がりは無い便乗作品が多い。
製作:ダリオ・アルジェント
監督:ランベルト・バーバ
特殊メイク:セルジオ・スティバレッティ
出演・ナターシャ・ホーベイ、ウルバノ・バルベリーニ
女子大生のシェリルはベルリンの地下鉄の駅で不気味な仮面をつけた男から映画の試写状を手渡される。映画館はメトロポールという聞いたことのない名前だったが、友人のキャシーを誘って観に行くことに。映画は、ノストラダムスの墓が暴かれて、その呪いで人々が殺されていくというストーリー。ところが、その上映中に、ロビーに置いてあった仮面を被って顔に傷を負った観客が怪物化、他の観客に襲いかかる。
館内はパニック状態になり、観客らは逃げ出そうとするが、出口のドアを開けるとそこにはコンクリートの壁が出来ていて外に出ることができない。さらに映写室に行って映画を止めようとするが、そこには誰もおらず無人だった。この映画を流していたのは誰なのか!?犠牲者が増えていく中、突然ヘリコプターが落下してきて、キャシーらは空いた天井から脱出する。しかし、外の世界もすでに無法地帯となっていた・・・。
ダリオ・アルジェント製作、マリオ・バーバの息子ランベルト・バーバが監督したサバイバル・ゾンビホラー。映画では、ゾンビという名前は使われていないが、噛まれると仲間になってしまう現象はゾンビと同じ。ただ、デモンズというタイトルからも、悪魔が使徒を増やしているようにも見えなくもない。ちなみに、アルジェントは同時期に共同製作を構想していたロメロの『死霊のえじき』が暗礁に乗り上げたため、こちらの『デモンズ』をスタートさせたよう。『ゾンビ』のアルジェント監修版がゴブリンの音楽を前面に打ち出した軽快なサバイバル・ホラーだったように、この『デモンズ』も派手目だが、ドラマの内容は薄いアクションホラーに仕上がっている。対して、ロメロの『死霊のえじき』が重厚でヒューマニズム溢れる地味な作品になっているのとは実に対照的。
イタリアン・ホラー界の重鎮だったマリオ・バーバと比べると、息子ランベルト・バーバの演出は比べるのも可哀想なものだが、当時最大級の製作費をかけて仕上げた特殊メイクによる派手なスプラッターシーンと、ヘビメタを多用した音楽で、とにかく目と耳に訴えかけるものはかなりのもがある(この辺、フーパーの『スペース・バンパイア』にも通じるものがある)。内容をゆっくり吟味する暇もなく、最後までパワフルに駆け抜けていくこの『デモンズ』は観た後には特に何も残らないが、ある種の爽快感味わえるのには間違いない。
続く『デモンズ2』では再びランベルトが監督、今度は高層マンションが舞台になり、デモンズが暴れまくるが、基本的には同じ路線。その後、似たような邦題でシリーズが作られているが、直接的な繋がりは無い便乗作品が多い。