ご来訪いただきありがとうございます。
「憂鬱な朝」。この作品に惚れました。(日高先生とタキエさんにも)
今回は、暁人様と桂木はどうなるか。この辺りについての雑感をまとめました。
以下、ネタバレ含みます。(既刊7巻まで)
なお、年齢は、作品内の数え方をそのまま採用しています。
長文です。
折をみて、相関図も作成してみようかと思っています。
以降、よろしくお付き合いください。
*********************************
■ 7巻までの動き
・暁人様(18歳): 雨宮が旧領地(くにもと)から選んだ書生10人を随行し英国に留学
・桂木(29歳): 鐘本紡績社長就任へ (7巻38話)
【これからの展開】
嘉世子様のお言葉から、留学は3年~4年と考えられます。(2巻10話)
帰国して再会するのは、暁人様22歳、智之33歳前後。
まずは、暁人様の隠居後、誰が久世子爵を襲爵するのか。
宮内庁の決まりとして襲爵の期限は半年間のようです。(1巻1話)
※1907年の法改正により期限は撤廃されました。記事66参照。
物語後半になって、直継様の嫡男の存在が明らかになりました。(5巻27話)
直継様から行く末を託された子。
久世子爵は、その直継様の子が襲爵することになりそうです。
いったん、暁人様の養子という形を取って、暁人様は隠居し、その後晴れて襲爵。
直弥様の弟(暁直様の叔父)が養父となる可能性も残っていますが、今もご存命かどうかわかりませんし、出自を考えるとそこまで面倒な手順を踏む必要はないと思われます。
後見人は、引き続き石崎総右衛門でしょうか。
それとも実業家として成功する予定の智之か。
年若い子爵様の名代は、継続して桂木高之。
教育係は雨宮。
新久世子爵の遊び相手(御友人)には、未来の桂木高之の養子の可能性もありそう。
ここで久世家の命名ルールについて振り返ります。
・直弥→暁直→暁人
・直弥→直継→?継?
久世家を「継」ぐ命の存在。どこか意味あり気に感じます。
ところで、直継様の身柄を確保していたという智之。(5巻25話)
それなのに、直継様の奥方と息子の存在を知らなかったのでしょうか。
暁人様のおっしゃるとおり、情報収集は雨宮の方がよっぽど上手なのかもしれませんが、今もまだ知らないままなのか。
それとも、単に気にしていないだけ?
【10人の書生】
英国から帰国後、旧領地(くにもと)で久世家の有力な右腕に。
【石崎家】
石崎財閥もますます発展の途をたどっていると思われます。
「芸者を正妻にはできない」(2巻8話)と言われてますが、総一郎と小ふさはどうなるのでしょう。
華族ほどではないにしろ、壁は高そうです。
総一郎は小ふさと共に在るために、何を成してくれるのでしょうか。
伯爵家との縁談を拒むということはそれなりの代償があるはずです。
それでも、きっと智之の助言により総一郎が奮起してくれると信じています。
いつか当主の総右衛門の許しを得、小ふさを総一郎が娶る展開になりますように。
【暁人様】
直継様の子を託されたことにより(5巻27話)、一生子供が望めないと思われた暁人様に後継者ができる可能性が出てきました。
後々、久世家の爵位はその子に譲り、ご隠居の身分となるというのはありそうです。
帰国後しばらくは桂木高之の元で経営を学び、経験と実績を積んで、ゆくゆくは久世の事業を背負っていくことになるのか。
あるいは、高之に名代を委ねたまま、貴族院の世界に身を投じるのか。
智之は、かつては暁人様を貴族院に入れる構想を持っていました。
謀略渦巻く政治の世界に暁人様か…。(※)
とはいえ政財界のコントロールなどはいかにも智之が企てそうです。
(※)隠居したら貴族院議員にはなれませんが、衆議院議員になることが可能になります。衆議院議員になるため、隠居した実例があります。
ずっと智之とふたりでどこかへ消えてしまいたい。お前以外いらない(5巻23話)とそれだけを思っていた暁人様ですが、森山家の2度目の夜会を機に変化を遂げています。
「桂木から離れて自分だけの力で」「僕自身が成長して」「いつか桂木に追いつき肩を並べる」「この先もずっと二人で歩いていくために」(5巻27話)
嘉世子様が望んだとおり、暁人様が智之の庇護から離れた瞬間だったかもしれません。
明確な未来絵図を抱き、前へと進み始めた暁人様。
帰国した後が楽しみです。
まずは、嘉世子様へ英国私費留学の費用を返済しないとですね。
【桂木智之】
智之は、石崎家大番頭と総一郎様の教育係を解任されました。
とはいえ、智之は総一郎が帝大を卒業するまでの3~4年の間、再び教育係を任命されそうな予感もあります。
小ふさのこともありますしね。
その後は、石崎家の下からも桂木高之の下からも独立し、自分が何者であるかの答えも見つけ出していることでしょう。
【まとめ】
智之は、20年以上もの間、久世家と暁直様の影に囚われています。
その呪縛を払い、いつか暁人様と智之が肩を並べて歩ければいい。
憂鬱な朝に、この先ずっと穏やかな光が差し込みますように。
雨宮が持ち込んだ詩集をいつか暁人様が智之に読み聞かせたり、そんな光景も見てみたいものです。
智之の性格じゃ無理かもしれませんが。
「いつか鎌倉に戻りたいと思ってる」(1巻5話)暁人様はこんなことも言っています。
これも2人で、ってことですよね。叶うといいですね。
あと数巻。完結まで見守っていきたいと思います。
「憂鬱な朝」。この作品に惚れました。(日高先生とタキエさんにも)
今回は、暁人様と桂木はどうなるか。この辺りについての雑感をまとめました。
以下、ネタバレ含みます。(既刊7巻まで)
なお、年齢は、作品内の数え方をそのまま採用しています。
長文です。
折をみて、相関図も作成してみようかと思っています。
以降、よろしくお付き合いください。
*********************************
■ 7巻までの動き
・暁人様(18歳): 雨宮が旧領地(くにもと)から選んだ書生10人を随行し英国に留学
・桂木(29歳): 鐘本紡績社長就任へ (7巻38話)
【これからの展開】
嘉世子様のお言葉から、留学は3年~4年と考えられます。(2巻10話)
帰国して再会するのは、暁人様22歳、智之33歳前後。
まずは、暁人様の隠居後、誰が久世子爵を襲爵するのか。
宮内庁の決まりとして襲爵の期限は半年間のようです。(1巻1話)
※1907年の法改正により期限は撤廃されました。記事66参照。
物語後半になって、直継様の嫡男の存在が明らかになりました。(5巻27話)
直継様から行く末を託された子。
久世子爵は、その直継様の子が襲爵することになりそうです。
いったん、暁人様の養子という形を取って、暁人様は隠居し、その後晴れて襲爵。
直弥様の弟(暁直様の叔父)が養父となる可能性も残っていますが、今もご存命かどうかわかりませんし、出自を考えるとそこまで面倒な手順を踏む必要はないと思われます。
後見人は、引き続き石崎総右衛門でしょうか。
それとも実業家として成功する予定の智之か。
年若い子爵様の名代は、継続して桂木高之。
教育係は雨宮。
新久世子爵の遊び相手(御友人)には、未来の桂木高之の養子の可能性もありそう。
ここで久世家の命名ルールについて振り返ります。
・直弥→暁直→暁人
・直弥→直継→?継?
久世家を「継」ぐ命の存在。どこか意味あり気に感じます。
ところで、直継様の身柄を確保していたという智之。(5巻25話)
それなのに、直継様の奥方と息子の存在を知らなかったのでしょうか。
暁人様のおっしゃるとおり、情報収集は雨宮の方がよっぽど上手なのかもしれませんが、今もまだ知らないままなのか。
それとも、単に気にしていないだけ?
【10人の書生】
英国から帰国後、旧領地(くにもと)で久世家の有力な右腕に。
【石崎家】
石崎財閥もますます発展の途をたどっていると思われます。
「芸者を正妻にはできない」(2巻8話)と言われてますが、総一郎と小ふさはどうなるのでしょう。
華族ほどではないにしろ、壁は高そうです。
総一郎は小ふさと共に在るために、何を成してくれるのでしょうか。
伯爵家との縁談を拒むということはそれなりの代償があるはずです。
それでも、きっと智之の助言により総一郎が奮起してくれると信じています。
いつか当主の総右衛門の許しを得、小ふさを総一郎が娶る展開になりますように。
【暁人様】
直継様の子を託されたことにより(5巻27話)、一生子供が望めないと思われた暁人様に後継者ができる可能性が出てきました。
後々、久世家の爵位はその子に譲り、ご隠居の身分となるというのはありそうです。
帰国後しばらくは桂木高之の元で経営を学び、経験と実績を積んで、ゆくゆくは久世の事業を背負っていくことになるのか。
あるいは、高之に名代を委ねたまま、貴族院の世界に身を投じるのか。
智之は、かつては暁人様を貴族院に入れる構想を持っていました。
謀略渦巻く政治の世界に暁人様か…。(※)
とはいえ政財界のコントロールなどはいかにも智之が企てそうです。
(※)隠居したら貴族院議員にはなれませんが、衆議院議員になることが可能になります。衆議院議員になるため、隠居した実例があります。
ずっと智之とふたりでどこかへ消えてしまいたい。お前以外いらない(5巻23話)とそれだけを思っていた暁人様ですが、森山家の2度目の夜会を機に変化を遂げています。
「桂木から離れて自分だけの力で」「僕自身が成長して」「いつか桂木に追いつき肩を並べる」「この先もずっと二人で歩いていくために」(5巻27話)
嘉世子様が望んだとおり、暁人様が智之の庇護から離れた瞬間だったかもしれません。
明確な未来絵図を抱き、前へと進み始めた暁人様。
帰国した後が楽しみです。
まずは、嘉世子様へ英国私費留学の費用を返済しないとですね。
【桂木智之】
智之は、石崎家大番頭と総一郎様の教育係を解任されました。
とはいえ、智之は総一郎が帝大を卒業するまでの3~4年の間、再び教育係を任命されそうな予感もあります。
小ふさのこともありますしね。
その後は、石崎家の下からも桂木高之の下からも独立し、自分が何者であるかの答えも見つけ出していることでしょう。
【まとめ】
智之は、20年以上もの間、久世家と暁直様の影に囚われています。
その呪縛を払い、いつか暁人様と智之が肩を並べて歩ければいい。
憂鬱な朝に、この先ずっと穏やかな光が差し込みますように。
雨宮が持ち込んだ詩集をいつか暁人様が智之に読み聞かせたり、そんな光景も見てみたいものです。
智之の性格じゃ無理かもしれませんが。
「いつか鎌倉に戻りたいと思ってる」(1巻5話)暁人様はこんなことも言っています。
これも2人で、ってことですよね。叶うといいですね。
あと数巻。完結まで見守っていきたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます