以前に住宅需要に絡めて断層世代のことについて書いたけれど今日はそれを少し蒸し返して・・・。
特に失われた10年と呼ばれる時期に就職時期を迎えた世代の人たちの間で
所得格差が大きくなっている。
これはよくマスコミでも取り上げられるし、周辺を見回してもそういう傾向に
あることは実感できる。
かといって低所得の人がとても貧しいかといえばそうでもなく
意外とあっけらかんと過ごしていたりする。
逆に高所得の人は仕事に追われてげっそりしていたりする。
こうなってくると所得格差自体を問題視する必要は個人レベルでは全くないように思う。
結局格差が出来て困るのは政策を裏付ける税収を確保しなければならない
「国や地方自治体」というレベルだけである。
極言すれば収入が少ないと将来の経済的困難が予想されるなどというのは、
社会やライフスタイルの変化を読み取れない人間のナンセンスな主張だ。
断層世代は金が無いならないなりにやっていこうという発想をする(場合が多い)。
悪くいえばハングリー精神に欠けているし、よく言えば身の程の生活をすることに抵抗が無い。
結局問題なのは努力をしてもあるいは努力のしようが無く
格差の一番下に位置せざるを得ない状況にある人、
例えば傷病者、障害者、体力の弱ってしまった人、そして働いているにも関わらず収入が極少ない人
これらの人々が最低限満足できる生活を送るための支援や制度などの
セーフティネットをどのように整備するかということだと思う。
格差自体の問題ではないと思う。
そういう意味では収入が少ない人でもある程度満足して暮らせる
低コストの住宅というのも現状以上に必要とされてくると思う。