イケメン王宮のイベント、「Loss of memory-忘れたくない君との約束-」
永遠の絆ルート、第二話 ルイ編です
第一話のルイ・ジル・ユーリ共通ストーリーからの第二話
以下ネタバレです
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頭に微かな痛みを感じ、私はゆっくりと瞼を開けた。
(ここは・・・・・・)
上体を起こすと、今度は刺すような痛みが走る。
「痛っ・・・・・・」
思わず頭を押さえると、すっと腰を支えられた。
???「・・・まだ、寝てないとだめ」
(あっ・・・・・・)
見上げると、綺麗な顔立ちをした男性がいた。
私をベッドへ寝かすと、そっと掛け布をかけてくれる。
(この人は・・・・・・)
不思議に思っていると、周りからジルとユーリの声がする。
ジル「・・・それにしても、馬車の横転がハワード邸の近くで良かったですね」
(ハワード・・・・・・?)
ユーリ「もう少し手当てが遅れてたら、大変だったかもしれないですもんね」
ユーリは心配そうにジルに答えると、男性の方を向いた。
ユーリ「ルイ様、本当にありがとうございます」
ルイ「・・・・・・うん」
ユーリの言葉に私は男性の名前を知る。
(この人、ルイって言うんだ・・・こんなことになって迷惑かけちゃったな・・・)
「すみません・・・ルイ様・・・」
ルイ様と口にすると、部屋にいる三人が驚いたように私を見る。
ルイ「・・・・・・カレン?」
ユーリ「どうしたの、カレン様・・・?」
「え・・・・・・」
(私、何か変なことを言ったかな・・・?)
戸惑いながら見上げると、ユーリが口を開いた。
ユーリ「もしかしてカレン様・・・ルイ様のことがわからないの?」
私は三人を見ると、小さく頷いた。
ジルは、ルイとユーリと部屋を出ると足を止める。
ジル「・・・あの様子ですと、早く城に連れて行った方が良さそうですね」
すると、ジルの話を聞いたルイが・・・。
ルイは目を細めると、静かに言う。
ルイ「体調が良くないのに、無理はさせないほうがいい」
ルイ「しばらくここにいさせたい」
ジル「ルイ様の記憶がないのによろしいのですか?」
ジルの問いかけに、ルイはゆっくりと頷いた。
ジル「ですが・・・・・・」
腑に落ちないとい言ったようにジルが眉を寄せると、
二人の様子を見たユーリが口を開く。
ユーリ「もし何かあった時のために、俺もここにいます」
ジル「・・・・・・・・・」
ジルは息をつくと、ルイに告げた。
ジル「そうですね・・・それでしたら、よろしくお願い致します」
ルイ「・・・うん」
そう言ってルイは廊下を後にしようとすると、足を止め、振り返った。
ルイ「それと記憶がないこと言わないで」
ルイ「カレンを困らせたくないから」
かわいらしい音色が耳元をくすぐり、私はそっと目を覚ます。
「ん・・・・・・」
音の方へ視線を向けると、チェストの上に置かれたオルゴールが鳴っていた。
(オルゴール・・・?)
すると、ユーリが顔を覗きこんでくる。
ユーリ「大丈夫?カレン様」
「ユーリ・・・・・・」
私が微笑むと、ユーリはほっとしたように息をつく。
ユーリ「何週間も熱でうなされてたから、すごく心配しちゃった」
(そんなに寝てしまっていたんだ・・・)
「もう頭も痛くないし、すっかり良くなった感じ」
今の気分を伝えると、ユーリはにっこりと微笑んだ。
ユーリ「良かった」
一方、その頃・・・-。
書類に目を通していたルイの元に、使用人が訪れていた。
使用人「プリンセスが目覚めたようです」
ルイは書類に目を通しながら、素っ気なく答える。
ルイ「そう」
使用人「会いに行かれなくていいのですか?」
ルイ「・・・いい」
使用人「・・・わかりました」
使用人が下がると、ルイは書類から目を離し窓の外を見上げた。
ルイ「・・・・・・・・・」
私は着替えると、外の空気を吸いに中庭へと来る。
(あんなに頭が痛かったのに、嘘みたい)
伸びをすると、大きく息を吸い込む。
(早く、オペラ座のオープニングパーティーに向けて頑張らなきゃ)
心でそう呟いた時、向こうの方に人影を見つけた。
(あれは、私を助けてくださった・・・)
「ルイ様・・・?」
名前を言うと、ルイ様が振り返る。
ルイ「・・・・・・・・・」
(お礼を言わなきゃ・・・)
私は近づくと、ルイ様を見上げた。
「助けていただきありがとうございました」
お礼を言うと、ルイ様の目がふわりと細まる。
ルイ「・・・・・・うん」
ルイ様の長いまつ毛が優しく揺れる。
ルイ「無事で良かった」
私はルイ様の微笑みに、思わず見とれてしまった。
(すごく優しい笑顔・・・・・・)
初めて微笑むルイ様を見て、私の鼓動が高鳴る。
(あまりお話をしたことがないけれど・・・どんな方なんだろう)
ルイ「・・・じゃあ」
そう言って背を向けようとするルイ様に、私は思わず声を掛けてしまった。
「あの・・・・・・」
ルイ「・・・・・・・・・」
ルイ様が振り返るものの、何も話すことが見つからない。
(どうしよう・・・・・・)
その時、ユーリの言葉を思い出す。
ユーリ「ルイ様ってダンスが上手なんだよ」
(どういう人かユーリに尋ねたら、そう言っていたっけ・・・)
「あの・・・ルイ様はダンスが上手だと聞いたのですが・・・」
そうしてルイ様と話しているうちに、
私はパーティーのダンスを教えてもらうことになった。
ルイ「ここしかないけど」
ルイ様が案内してくれたのは、グランドピアノがある小さな部屋だった。
「ありがとうございます」
言うと、すっと手を差し出される。
ルイ「お手をどうぞ。プリンセス」
ルイ様に寄り添うと、ダンスを踊り始める。
窓からこぼれる月の光が、ルイ様の柔らかい髪を照らす。
(ルイ様って本当にお綺麗な方なんだな)
目を奪われていると、ルイ様が首を傾げた。
ルイ「どうしたの」
「いえ・・・・・・」
顔を逸らすとルイ様にぐっと腰を引き寄せらせる。
ルイ「この方が踊りやすい」
「あっ・・・・・・」
近づくと、さっきまでぎこちなかった足の動きがスムーズになった。
「本当ですね」
答えると、私はルイ様ににっこりと微笑む。
(一緒に踊れてうれしいな)
すると、わずかにルイ様の眉間が寄った。
ルイ「・・・・・・・・・・・」
「ルイ様・・・・・・?」
不思議に思い尋ねると、ふわりとルイ様の髪が私の頬に触れて・・・。
ルイ「・・・どうして」
ルイ様が私の身体をきつく抱き締める。
(えっ・・・・・・)
突然のことに私が固まっていると、
抱き締めるルイ様の腕がさらに強くなる。
ルイ「・・・こんなにも近くにいるのに」
その時、時計の音が時間を告げた。
私は何も言えずにただじっとしていると、そっとルイ様の身体が離れる。
ルイ「今日はもう寝た方がいい」
ルイ「・・・明日は、城まで送るから」
ルイ様はそれだけ言うと、扉の方へ歩いて行き私を見る。
私は鳴り止まない鼓動を感じながらも、小さく頷いた。
「はい・・・・・・」
迎えた翌日のこと・・・。
ルイ様の言葉通り、私は城まで馬車で送ってもらっていた。
一緒にいてくれたユーリがにっこりと笑う。
ユーリ「城に戻れるまで体調が戻ってよかったね」
「うん」
答えながらも私は昨日、抱きしめられたことを思う。
(ルイ様は何とも思っていないのかな)
ちらりとルイ様を見るものの、ルイ様は顔色ひとつ変えずにいる。
ルイ「・・・・・・・・・」
やがて馬車がつくと、ユーリが荷物を運びに馬車を降りた。
ユーリ「じゃあ先に降りてるね」
「わかった」
ユーリにうなずくと、私はルイ様を見上げる。
「送っていただいてありがとうございました」
ルイ「・・・・・・うん」
素っ気ないルイ様に、私は小さく呟く。
「では・・・・・・」
そう言ってルイ様に背を向けた、その時・・・。
(あっ・・・・・・)
ルイ様に手首をぐっとつかまれる。
「ルイ・・・様・・・・・・?」
振り返るとルイ様はまっすぐに私を見つめ、苦しそうに眉を寄せた。
「・・・行かないで、カレン」
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ここでプレミアとスウィートの分岐です
ルイ「様」っていうのが切ないですね・・・
無課金派の私も利用しているアバターが買えたり、
アフターストーリーや彼目線の話が買えちゃう裏ワザ!
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イケメン王宮★裏ワザ①
イケメン王宮★裏ワザ②
イケメン王宮★裏ワザ③