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日本共産党 藍住町議会議員 林茂の宅配便

いま必要なのは「ワクチン」「検査」「補償」の総合対策です。共産党は政府に3本柱の対策強化を要請しました。

いのち守る政治をみんなで実現しよう
山添拓参議院議員 2021.5.19 

大阪


病床削減





菅義偉首相が掲げた「1日100万回接種」の切り札として、防衛省に任せたワクチン大規模接種センター。しかし、その予約システムは、番号の入力がデタラメでも予約できてしまう全くの欠陥システムだった。同省側は「虚偽予約防止の実現は困難だった」などと釈明をするが、コロナ禍での政府の無能ぶりを象徴するようなこうした問題、背景に何があるのか。(石井紀代美、木原育子)

報道公開された自衛隊東京大規模接種センターのワクチン接種会場=17日午前9時51分、東京都千代田区で

◆サイトに行ってみた

 この予約システムにどんな問題があるのか、実際に試してみた。
 東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の住民を対象とした防衛省の「東京大規模接種センター」の予約サイトを訪れると、最初に、自治体から届いた接種券に記載される「市区町村コード(6桁)」と「接種券番号(10桁)」、それに加えて「生年月日」の3項目の入力が求められた。
 記者は券を持っていないため、適当な乱数字を打ち込み、生年月日は入力できるうち、最も古い「1901年1月1日」を選択。年齢にすると120歳だ。認証ボタンを押したところ、あっさり認証され、次の画面へ進んだ。
 今度は接種会場を選ぶことに。4つあるうち1つを選択すると、空き状況を「○」や「×」で表すカレンダーへ。27日の「△」をクリックすると、午前11時に1枠空きがあった。
 あとは「予約する」のボタンを押すだけ。予約が完了の直前まで来て、クリックはせずに画面を閉じた。

◆簡単なつくりのシステム

 どうしてこんなずさんな仕様になってしまったのか。岸信夫防衛相は18日の会見で「虚偽予約を防ぐシステムを短時間で実現するのは困難だった」「防衛省が国民の個人情報を把握するのは適切ではないと判断した」などと釈明した。
 ITに詳しい立命館大の上原哲太郎教授(情報セキュリティー)によると、実はこのシステムは、上原氏がアドバイザー役を務める兵庫県芦屋市のワクチン接種予約システムとほぼ同じものという。ただ、同市の場合、各住民の接種券番号と生年月日のデータベースとつながっており、パソコンなどから入力した情報と照合している。記者が試しに、同市の予約サイトで乱数字を打ち込むと、エラーが表示された。
 上原氏は「防衛省のシステムは、ここから照合機能を取り除いたもので、入力されたものを蓄積していくだけの簡単な作り。急な話で、自治体から接種券番号などを集める時間はなかっただろう」と話す。

◆最低限の仕組みをいれておけば

 とはいえ、現状では、いたずらや一種のサイバーテロを仕掛け、予約を埋め尽くすことも可能で、用意していたワクチンが無駄になる可能性がある。
 上原氏は「そもそも接種券を配る段階で問題があった。最低限、券番号に『チェックディジット』を設けるべきだった」と語る。
 チェックディジットとは、入力数字に誤りがないかをチェックするために、末尾に付け加えられる数字のこと。例えば、店で買う一般の商品のバーコードは13桁の数字がある。あらかじめ設定した計算式に12桁を当てはめると、答えが最後の1桁の数字になる仕組みだ。接種券番号もこうしておけば、乱数字での予約を困難にさせる。
 今後、懸念されるのは「正しく入力しようとしたのにミスした場合」だと上原氏。「1日1万回接種するなら、会場に行っても予約が見つからないといった混乱が数百人単位で出てくるだろう。仕事の流れをスムーズにするはずのITが、逆にぎくしゃくさせてしまう」


このシステムを作ったのは、人間ドックの予約ポータルサイトの開発・運営を手掛ける東京都港区の「MRSO(マーソ)」という会社。菅内閣の成長戦略会議委員を務める竹中平蔵元経済財政担当相が経営顧問に名を連ねる。今回の東京大規模ワクチン接種センターでは、大手旅行代理店「日本旅行」が会場運営業務を約19億円で受注しており、マーソ社と日本旅行は2月、業務提携している。
 なぜマーソ社に予約システムを任せたか防衛省に尋ねたが、同省広報担当者は「担当者が忙しく確認が取れない」と話した。

◆ワクチン接種記録のシステムも不具合

 ただ、ワクチンを巡るITシステムの問題はこれにとどまらない。マイナンバーで接種歴を追うとして内閣官房が導入した「ワクチン接種記録システム(VRS)」も不具合が頻発し、自治体から不評が相次ぐ。
 VRSは接種を受けた人の予診票に貼り付けた接種券情報を、国が配布したタブレット型端末のカメラで読み取り、データセンターに送信する仕組みだ。
 接種券情報は、自治体によって、バーコードと18桁の数字番号(OCRライン)が2つとも印刷されたものと、OCRラインのみ印刷されたものがあるが、「すでにバーコードなしで印刷が終わってしまった自治体もあったため」(内閣官房IT総合戦略室担当者)、OCRラインのみ読み取ることになった。

◆使えなさすぎて現場は「心折れそう」

 だが、微妙な角度や距離の違いや手ぶれなどでOCRラインをカメラで読み取れないケースが続発。千葉市の接種担当者は「バーコードも読み取ってくれれば…」と嘆き、東海地方の医療機関の担当者は「こちらは必死の思いでこなしているのに、あまりの稚拙さに心が折れそう」と話す。内閣官房は段ボールの台に置いて撮影する方法などを推奨してきたが、あまりの不評を受け、専用のスタンド台の配布を来週から始めるという。
 国会でこうした問題を追及した国民民主党の伊藤孝恵参院議員は、「自治体からは、あまりに使い勝手が悪いシステムを使うことを強要され、『政府によるシステムハラスメント』という怒りの声も聞こえてくる」とした上で、「VRSはワクチン接種をリアルタイムで把握するためというより、マイナンバー制度をどう入れ込むかというところから始まったシステム。まさに霞が関の机上の空論で進められ、自治体や医療機関に負担だけを押しつけた最悪な形だ」と話す。

◆「失敗を覆い隠そうとするあさましさ」

 ワクチン接種にまつわるあまりにお粗末なITシステム群。だが、今は「ワクチン接種を急げ」という大号令のもと、問題点の指摘さえ控えろ、と唱える向きもある。防衛省の欠陥予約システムに関しては、検証取材の一環として架空予約(その後予約取り消し)を行った朝日新聞出版と毎日新聞に対し、岸防衛相が「悪質な行為。厳重に抗議する」と言えば、岸氏実兄の安倍晋三前首相が「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯」と攻撃した。

 上智大の中野晃一教授(政治学)は「痛いところを突かれたための『逆ギレ』以外、何ものでもない。攻撃することで、失敗を覆い隠そうとするあさましさ。現役防衛大臣と前首相がジャーナリズムの萎縮を狙っているようにしか見えず、国際的にみても恥ずかしい」と指摘。
 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「そもそもワクチン接種の段取りの悪さを隠すために、安全保障上の最終手段としての自衛隊を使うこと自体あっていいのか、はなはだ疑問だ」とした上で、「国民が一丸となる時に政府に不利なことを言う人は非国民だ、という感覚。先の大戦時と同じ価値観で今も動いているかと思うと、驚きしかない」と語った。

デスクメモ
 PCR検査、ワクチン接種率は世界最低水準。国産ワクチン実用化も遠い。むだなアベノマスクを配り、非科学的なGoToを強行し、いざ接種本番となったらこのありさま。コロナ禍での政府の無策無能無責任はとどまるところを知らない。五輪の強行開催がそのとどめになるのか。(歩)



上越市方式とは

新潟上越市、ワクチン接種混乱なし 実質「予約不要」で「安心感」
毎日新聞 2021/5/18 19:50
新型コロナウイルスワクチン接種を巡り全国でトラブルが相次ぐ中、新潟県上越市が集団接種を希望する高齢者に対し、接種日時と会場をあらかじめ指定して通知する運用を行っている。実質「予約不要」の取り組みで、同市によると、順調にワクチン接種が進んでいるという。

 同市は3月末に、ワクチン接種の対象となる65歳以上の高齢者約6万2000人に向けて接種券や予診票などを送付。その後、個別接種の希望者らを除く約3万8000人に対し、最寄りの接種会場と2回分の接種の日時を割り振った案内状を送付した。







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