30数年前、自宅を設計するにあたり特に留意したことは、故障のない、つまり錆や雨漏りを起こさない自宅の設計でした
そのためには、とにかくシンプルを追い求めました。
引っ越しの時、当時小6の長女が「トウフみたい」といったのを忘れることができません今でもトラウマになっています
設計者としてシンプルだけでは面白味がないと考え、屋根材と外壁材を同材とし屋根を黒、壁を白色で計画しました。
竣工後29年間で内装は何回かリフォームしましたが、屋根・外壁は1回塗装を行っただけでしたから、
リフォームに着手するまでは当初の目的は達成したと考えていました
ところが、外壁材をはがしたところ強烈なショックを受けました本当にショックでした
それは長年の雨漏りで下地板はもちろん、柱の一部も腐食していました、他人には見せたくない光景でした
リフォーム工事に着手していなかったら・・・と考えると怖くなります
原因は簡単で開口部廻りの仕事の不備でした
現役のころ、現場担当者によくいった言葉が有ります「自分の家でも、その納まりで仕事をしますか?」「自分の家を造るつもりで仕事をしよう」
この気持ちが有れば防げた今回の事象だと思います
木造建築は例え雨漏りしていても発見が遅れることが多いのではないかと思います
一日2~3回現場を見て是正をお願いしていますが・・・パーフェクトにはなりません
「次の世に行ってからの事まで考える必要はない 娘たちが何とかするよ」と妻は言いますが
対策現在の建物はほとんどシーリング材で止水しています、このシーリング材の耐用年数が近づいたら
信頼できる業者に相談することでしょうか
次回は素晴らしい大工さんにお会いしたお話をしたいと思います。