アイハルのつれづれフォトダイアリー

レンズが捉える日常と非日常

桜さくら 東京・江戸川公園 4

2010-04-14 | Hasselblad

那覇から先週の東京の桜とは芸のない限りだが、手許のノートPCではRAW現像などとてもとても。那覇の印象はというと、今が何月なのか分からなくなったという感じだろうか? 半袖の人もいればコートを着ている人もいる。私はと言えば、薄手のジャケットで歩いたがずいぶん汗をかいた。明日の気温予報も、最低が19℃で最高も20℃。前線に乗って南から湿った空気が流れ込んでいるのだろうか、空気がまとわりつくように重いのだ。

江戸川公園(2010/4/5)
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA400 / Xtol(1:1)
花・植物
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桜さくら 東京・江戸川公園 3

2010-04-13 | Hasselblad

明日から二泊三日で沖縄出張。目的地は渦中の普天間飛行場の至近だが、もちろん、内閣の頭痛の種となっている基地問題とは直接関係はない。宿は那覇に取ったから、仕事のない明日と明明後日は那覇の下町を徘徊して回る予定だが、何と三日間とも天気は雨マーク。このところどういう訳か雨に好かれっぱなしだ。久しぶりに35mmモノクロをメインにと思ったら、あるはずのフィルムストックが行方不明になっている。近所のキタムラで売れ残りネオパン400を仕入れ(これが最後の入荷だろう)、デルタ400やT-MAXなど混成軍で出陣だ。久々にネオパン1600も使おうか。バカになってしまったフィルムピッカーは先週、秋葉原のヨドバシで新調してきたのでブローニーではできないフィルムの途中出し入れもOK。東京でハッセルのマガジンに詰めたポートラ160NCは今回は自宅待機。中判はオートコードでかーるく出掛けよう。とは言っても、バックに詰めてみれば結構な重さ、困ったものだ。

江戸川公園(2010/4/5)
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA400 / Xtol(1:1)
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桜さくら 京都・哲学の道 2

2010-04-11 | Hasselblad

桜が日本人一般に好かれる花の筆頭に挙げられるのは、ぱっと咲いてぱっと散る潔さにあるなどとよく言われる。実際、咲き始めると一つの木だけでなく、辺り一帯があっという間に満開になり、咲いては散り、咲いては散りする他の花とは一線を画している。けれども、その年々の条件によるが、はらはらと花びらを散らしながらも、すべて散り終わるのにはけっこう時間がかかるのではないか。散り際が潔いというよりも、ある時点から人は散り進む桜への関心を失ってしまうというのが本当のところかも知れない。まして、散り終わって葉桜になってしまえば、人はほぼみんな、桜には見向きもしない。毛虫が涌いたりすれば気味悪がって邪魔者扱いだ。そんな人間の身勝手さには目もくれず、今年も桜は咲いて散っていく。

京都市・哲学の道(2010/4/1)
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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桜さくら 京都・哲学の道

2010-04-10 | Hasselblad

華やかな桜花も梅とは違ってほとんど匂わない。もっとも人間が感じないだけで、ミツバチなど他の生き物は桜の香りを感じているのかも知れない。桜花が梅並の香りを持っていたなら、満開の桜のトンネルを通ると頭がくらくらしてきそうだ。桜は匂わず静かに咲いて静かに散るのがいいようだ。今日、お寺の裏庭でウグイスが鳴いていた。けっこう上手に鳴いていたところをみると、かなり前から鳴き始めていたのだろう。でも、私には今年の初音だった。

京都市・哲学の道(2010/4/1)
Hasselblad 500C/M / Sonnar C150mmF4(1,3) , Planar C80mmF2.8 T*(2)
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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桜さくら 京都・木屋町 2

2010-04-02 | Hasselblad

日本の桜は、大きく分けて9種類、細かく分類すれば400種にもなり、その内、ソメイヨシノが8割を超えるようになっているという。江戸時代にオオヤマザクラとエドヒガンを掛け合わせて作られたソメイヨシノが実生では殖やすことができないとは知らなかった。花が密生して華麗に咲き誇るソメイヨシノは見栄えのする桜だけれど、接ぎ木などで大量に作られた苗が日本中に植えられて他の桜を駆逐しているとすれば、これはこれで問題なのだろう。同じように他の植物を駆逐して秋の野を真っ黄色に染めるセイタカアワダチソウは嫌われ者だけれど、ソメイヨシノを嫌う人は殆どいないだろう。つくづく、見栄えの善し悪し、印象とは恐ろしい。

京都市(2010/3/30)
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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桜さくら 京都・木屋町 1

2010-04-01 | Hasselblad

前日午後から雪が舞い、夜は一時、ちょっとした吹雪の様相を見せていた。朝起きれば露駐していた車のフロントガラスは霜で真っ白。花冷えと言うにはあまりにも極端で震え上がっていたけれど、桜はさくら、高瀬川沿いの木屋町三条辺りは七分咲きくらいだった。高瀬川は江戸初期に京都市内と伏見を結ぶ運河として通され、大正時代まで約300年間水運に供されたというが、行き交う高瀬舟の船頭たちも、春にはこの桜の下を上り下りしたのだろうか。

京都市(2010/3/30)
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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カントリー・エレベータ

2010-03-26 | Hasselblad

田んぼで刈られた稲籾を乾燥して貯蔵するカントリーエレベータ。JAが管理するこういう施設が穀倉地帯・加賀平野に住む私の近くにいくつもある。しかし、近い将来、今、米作りをしている70代、80代が引退したら、これらの施設はほとんど不要になるのだろう。そのとき、干拓や土地改良を行って作り出した広大な田んぼはどうなるのか? 住宅地? いや、人口は確実に減っている。道路? 誰が走るの? パチンコ屋? 私はやりません。
農業に限らず、過疎化し疲弊していく地方自治体の首長たちの中には、高レベル放射性廃棄物処分場でも、海兵隊基地でも何でもいいから誘致したいという切羽詰まった思いが渦巻いている。海兵隊は関空へ、新規原発は東京に作るのが一番合理的と思うが、恐らく暴論なのだろう。高レベル放射性廃棄物処分場は当然のこと、資源エネルギー庁か国会の地下に地層処分するのがよろしい。なーに、百万年ほど「安全」に管理すれば良いだけだから容易いことだ。さすれば、国会の先生方もお役人も、少しは長い目で未来を見つめることができるだろう。
現像切り詰めで薄く最適なネガを得ようとしてるのだが、イルフォード・デルタはけっこうクリティカル。今日は400を試してみたが切り詰めすぎたようだ。露出と現像がぴたりと合わないとざらついて調子が出ない。骨のあるフィルムだと思う。
ところで、このカントリーエレベータ、見ようによっては核ミサイルのサイロのようだ。4枚目に見える基部のフィンのような金具など、強度的にも意味があるのだろうか? でも、そういうものも律儀に作る日本的心根には感動を禁じ得ない。

2010/3/19
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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老皮風格

2010-03-25 | Hasselblad

お寺の境内にある欅のうちの一本。百歳近くまで生きて、十六年前に亡くなった祖母は、「嫁に来た時と何も変わらない」と言っていた。私も五十年来になるが、毎日見ているせいもあろうが、高さも太さも変わりないように思える。けれども、幹の皮は剥がれては生え替わる。暑さ寒さと風雪に耐えて、まるで象の皮膚のような風格を持った樹皮。年月を経ても単に面の皮が厚くなる人間とは大違いのようだ。
少し前に撮ったこのロール、現像を押し過ぎたのか調子が出ない。紙焼きしてた頃はネガ濃度がもろに結果に反映されたから、実効感度・露出・現像には気を遣わざるを得なかった。今の時代、お利口なスキャナと多機能過ぎるソフトウェアに甘えて、撮影・現像とも感覚が鈍化してしまった。デジをRAWで撮る場合など、露出補正などほとんど考えない。いかん遺憾。

Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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夕暮れ時

2010-03-24 | Hasselblad

今、日本中で電柱の地中化が進められつつある。東京・銀座や京都・清水坂などは既に対処済みで、景観の面からも好評とのことだけれど、本当に地中化が必要なのは、車のすれ違いも難儀な狭い路地なのだろう。しかし、これは数限りなくあるから、常のことで後回しになるに違いない。それと、町中の電柱が地中に潜っても、発電所や変電所からの送電塔はそう簡単に地中化できまい。仮に電柱や送電塔がすべて無くなったとしたら、日本の写真家のランドスケープ構図も大きく変わるのだろう。私個人としては善し悪しと思うが寂しさの方が勝るかも。

2010/3/19
Hasselblad 500C/M / Planar C80mmF2.8 T*
ILFORD DELTA100 / Xtol(1:1)
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