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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 隠し絵(改)

 「隠し絵」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、

100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。

記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつもりですが、

正直、皆目見当のつかない画像も多々あります。

 

ダ・ヴィンチの罠 隠し絵 - 透明人間たちのひとりごと

このページの画像は、故あって表示されませんが、連続性を担保する意味合いからも、そのままで公開し、別途、新しく作り直すことにしました。同じ内容ですが、画像はその限...

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 『ダ・ヴィンチの罠 隠し絵』

 上記のように、連続性を維持することは、このシリーズの

重要なファクターですので、時間がかかっても復活・再生を

果たさなければならないのですが、漸くこれで16作目です。

 さてと、それでは、ここからが、

『ダ・ヴィンチの罠 隠し絵(改)』

 の記事になります。

 (以下、本文)

 

 この世の中には、

 「見える者にしか見えない世界があるらしい」

 ピュアで無垢な子どもたちには見えても、
大人には容易には見えない世界が ・・・



 この瓶に描かれている絵をみてください。

 何が描かれているのか

 言うまでもないですよね。 そうです。

 絡み合う男女の姿 heartです。

 ところが、

 それはある意味でアナタの心が不純だから、
そう見えるのであって、純真な子どもたちの目
には違う世界が映っているのです。

 では、一体、子どもたちには何が見えている
のかと言うと「イルカ」なのです。

 しかも、9頭も泳いでいるのです。

 もう一度、見直してみてください。

 どうです。 見えましたか

 えっ、まだ見えない

 どうやって見ても、何度見直しても、

 愛し合う男と女にしか見えないですかぁnose5

 そうですか。 実に、アナタは正常です。

 立派過ぎるくらいに正常な大人です

  これは騙し絵のひとつなのですが、



 黒い影の部分に注目して見てください。

 ネっ、見えたでしょ     

 赤で囲った影の部分 ・・・


       騙し絵(9頭のイルカ)

 おーい。

 「イルカはいるか」 なんちゃって、

     
     (しょうもな ・・・)

 その理由(わけ)は、


 子どもたちには愛し合う男女の映像イメージ
(概念)がないからなのだそうですが、

 そうかと思えば、

 『ダ・ヴインチの罠 匙加減(改)』
 
 での『裸の王様』のように

 
      www.yumearu-ehon.co.jp 

 見えなくても見えているフリをする世界とか、
見えていても見えないままで済ましてる世界、
というのもあるようですが ・・・ ase2



 これじゃ、どっちが裸の王様なのか?

 ついでに、他の「騙し絵」を紹介すると、


     騙し絵(浮き出る階段)

 階段が立体的に浮き出て見えるものとか、


        騙し絵(失われた1マス)

 同じ大きさの図形の配置を変えると1マス分
が消えてしまうとか、

 顔なのか、壺なのか、 といった
オーソドックスなものまで、いろいろなタイプが
ありますが、これらは基本的には人間の視覚
をダマすことを目的にしているわけです。

 しかし、


 ダ・ヴィンチが用いる「隠し絵」


 メタファ(暗喩)なる意匠や




 ミラーイメージングなどは、



 容易に気づかれることのないように



 その意図を秘密裏のうちに解る者たち
だけに伝えるための手段であって、



 ある種の符合暗号のようなものです。

  『最後の晩餐』のスーパーインポーズ(反転合成画像)


 たとえば、下の絵は、

 
  安野光雅 『もりのえほん』より

 何種類もの動物たちを森の木々のなかに
潜ませている「隠し絵」ですが、

 

 こちらは見つけてもらう(探し出す)ことに

 その価値や意味を持たせた作品です。

 

 但し、

 同じ「隠し絵」とはいっても、


 ダ・ヴィンチのものはあからさまにそれだと
分かるようには描かれてはいません。



 言い逃れのできない表現だと異端審問
(宗教裁判)にかけられて処刑の憂き目に
遇うことは火を見るよりも明らかだからです。



 言わば、「隠し絵」としての極秘中の
極秘の造作なのです。



 さて、

 そうした手法とは一線を画すイリュージョンが
『最後の晩餐』でのトマスの顔出しと
人差し指を立てる謎の右手です。

 一般的には、最後の晩餐の席上での



 「この中に私を裏切ろうする者がいる」という
イエスの言葉に対し、「裏切者は一人ですか」
と訊ねている場面だと解釈されていますが、

  

 手の甲をイエスに向ける不可解なポーズを
してまで問い質すべき質問内容でしょうか

        

  甚だ疑問です。

 イエスが「裏切ろうとする者たち」という具合
に複数形での表現をしたのならばともかくも、
聖書( ヨハネの福音書13:21)によれば、

 「あなたがたのうちの一人が
   わたしを裏切るでしょう」

 と言っているわけですから、そこでわざわざ
「裏切者は一人ですか」と繰り返して訊くのは
どうでしょうか?

 さらには、他の人物とは違って顔と手だけの
登場であるというのも奇妙千万です。

        

 そもそもを言えば、トマスの登場は、

 この壁画が、最後の晩餐での名場面を装う
場合のマジック(トリック)的な演出のひとつで
あって、端からダ・ヴィンチの脳裏では復活の
顕現を描写する構想がなされていたのです。

 なんとなれば、裏切者の話よりも復活
をするイエスの話の真偽の方が科学者と
しての彼の興味を断然に刺激するからに
他なりません。

 聖書の記録の多くは矛盾に満ちていて、
その記述のなかでも最も信頼に足らない
ものがイエスの復活と顕現です。

 「解剖して分かったことだが、
人間は死ぬように出来ているのだ」

     (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

 と彼自身も言っているように、

 この復活劇こそがダ・ヴィンチにとっての
アルファであり、オメガなのです。 



 ちょ、ちょっと、待ってくださいparpar



 ダ・ヴィンチの手稿に『最後の晩餐』
の習作と思しきものが残されていますよね


            『最後の晩餐』の素描(初期)

 確かに存在しますが、それが ダ・ヴィンチの
自筆とは限りませんし、アイデアを募るものや
練習で描かせた弟子の素描かもしれません。


  『最後の晩餐』と円などの図形の素描

 ってか、
   (図形や鏡文字もあるけど)

 仮に、それらが彼の筆によるものだとしたら、
それは、十分に計算されたうえでの撒き餌や
伏線としての準備でしょう。

 本来の意味での習作や素描なら、旧態依然
(テーブルの反対側にユダを配置するなど)
の古い伝統を踏襲するような人物の配置では
なく、登場人物を横一列に並べたデッサン画
があって然るべきなのです。

  イエスやユダや大ヤコブの他にも

    
       イエスの習作
     
       ユダの習作
   
      大ヤコブの習作

  フィリポやマタイに相当する習作や
    
   
      フィリポの習作
    
       マタイの習作

  アンデレやペテロらを連想させる
 各個人の習作があるのですから、

   
   アンデレまたはペテロの習作❓

 全体の構図をイメージさせる横一列に配置
された素描がない方が不自然でしょう。

 それこそ教会や依頼主からの意向や注文を
無視するのは彼の得意技ですからね

 そこで、

 伝統的な構図で描かれている素描をもとに
下段の4人を左上に移動させ、


          『最後の晩餐』の素描(初期)

 ユダはそのままの位置(反対側のまま)で
使徒たちを横一列に並べ、向かって左から順
に番号を割り振ってみたのがⒶの図です。



 『最後の晩餐』にしろ、この習作の図
にしても、描かれている使徒たち全員の名は
すでに知られるところのものとなっています。   

 つまり、

 より正確に言えば、明らかになっていること
にされているということなのですが、それぞれ
の使徒のスケッチの上に各人の名前が記入
されていますのでそれをⒷにて紹介します。


           鏡文字で書かれた使徒名

 ① Bartholomew バルトロマイ(Bartlomeo)
 ② Andrew アンデレ(Andrea)
 ③ Thaddeus タダイ(Tadeo)
 ④ 無記名〔小ヤコブ❓ Jacob the Less〕
 ⑤ 無記名〔ユダ Judas〕
 ⑥ Peter ペテロ(Pietro)
 ⑦ 無記名〔イエス Jesus〕
 ⑧ 無記名〔ヨハネ John〕
 ⑨ Jacob the Great 大ヤコブ(Iacobs Maggiore)
 ⑩ Thomas トマス(Tomaso)
 ⑪ Matthew マタイ(Matteo)
 ⑫ Simon シモン(Simone)
 ⑬ Philip フィリポ(Filippo)

 ( )内は判読されたイタリア語表記の使徒名
 〔 〕内は推定される使徒名です。

 exclamation 少し分かりにくいのでこちらで説明します。

④   ⑥  ⑦  ⑧  ⑨ ⑩  ⑪ ⑫ ⑬

  ⑤       ①  ②   ③  ④

 使徒名が鏡文字になっているからといっても
ダ・ヴィンチの直筆だと考えるのは早計です。

 この素描は彼の真筆ではなく、ダ・ヴィンチが
描いたのちに失われた原図を誰かが模写した
ものであると現在では考えられているのですが
、その根拠としては現存する壁画との不一致と
矛盾点の多さです。

 現存する多くのデッサンやスケッチと同様に、
過去の「最後の晩餐」の絵を研究する
過程で描いた習作や弟子の手習いの可能性
を完全に排除することができないからです。

 ただ現段階でダ・ヴィンチの真筆ではないと
判断された決め手は定かではありませんが、

 素描に記された使徒名の筆跡が、従来から
知られる筆跡とは違うものであったとか、

 初期、複製画のひとつとされるⒸの装飾帯
(下段)に附記された現在知られている使徒と
同じ名前や席順との比較において ・・・


            最後の晩餐 初期の模写
 つまり、

 Ⓒにおける番号は頭部の位置ではなく、
席の順に割り振られており、それぞれに

 ①バルトロマイ、②小ヤコブ、③アンデレ、
 ④ペテロ、⑤ユダ、⑥ヨハネ、⑦イエス、
 ⑧大ヤコブ、⑨トマス、⑩フィリポ、
 ⑪マタイ、⑫タダイ、⑬シモン、となります。

 これは現在知られている使徒の名前と同じ
ですが席順設定のため、ユダとペテロおよび
トマスと大ヤコブが逆に表記されています。

 結果として、

 そのほとんどが合致を見ずに、席順、動作、
姿勢などが一致するのは左端のバルトロマイ
だけという散々な事実から、

 これが『最後の晩餐』の初期の構想
ではなく、誰の筆かは別にしても単なる習作
であるとの結論に達したものと推察されます。

④      ⑥  ⑦  ⑧  ⑨    ⑩   ⑪   ⑫  ⑬

    ⑤          ①   ②    ③   ④

 もちろんⒸに記入されている名前の方に
誤りがある可能性を否定はできませんが、

 いずれにしても、当初よりのダ・ヴィンチの
構想は復活の顕現にあったので、

 この素描に関して、美術評論家や研究者
や専門家の先生方が何と言おうと、

 その描き手が誰であろうとも大差はなく、
その価値を値踏みするとすれば「罠」
の伏線としての値打ちが最も高いものと
言わざるを得ないのです。

 
 なぜなら、

      

 件(くだん)の素描やⒶでの⑩の人物は



 Ⓒでの⑪の人物と同じく両手をイエスに
向けて横に流す姿勢で描かれていますが、


           最後の晩餐 マタイの習作

 それが現在、マタイ(L4)として知られる
人物ですよね。


 R6 R5 R4  R3 R2 R1   L1 L2 L3   L4 L5 L6

      NHK復元CG画像

 ところが

 Ⓑによると⑩はトマスと書かれていて、
マタイは⑪なのですが、そにには最初は、
トマスと書かれていたものを棒線で消して
マタイと訂正した跡が見られます。


           鏡文字で書かれた使徒名

 これをどのように解釈すべきか

 本来はマタイとされる人物がトマスで
あって、複製画のⒸでマタイとされた⑪
は、うっかりミスで間違ったままに記入されて
、現在に伝わっているということでしょうか

 さらには、

 ⑫、⑬はシモンとフィリポですが、
同じ姿勢や配置ではタダイとシモンと
いうことになります。

 これだけきちんと名前を揮っておきながら
④、⑤、⑦、⑧、だけに名前が付されて
いないのも解せませんし、これはもう、誰が
見ても伏線(撒き餌)だと考えるのが最も
理に適った結論かと思われるのですが ・・・
 
 要するに、

 これらがエサ撒き(コマセ)であって、
「罠」だとする理由でもあるのですが、

        

 天に向ける謎の人差し指の持ち主が
大ヤコブであることも含めて、

         

 ダ・ヴィンチが見つけ出して欲しいだろう
ところの『隠し絵』の中身を …

 

      

 symbol2 次回以降で探ってみたいと思っています。


      ネっ !!

 
 『洗礼者聖ヨハネ』部分  1513-1516年

   ふん。

  

 「どうせペテンじゃ」



「なーに『騙し絵』じゃよ」ase2

 

 「そ、そうなの ・・・」

    


    ぎゃっ !!

 


『聖アンナと聖母子』『モナリザ』『洗礼者聖ヨハネ』

 … to be continued !!



 「十分に終わりのことを考えよ。
  まず初めに終わりを考慮せよ」

      (レオナルド・ダ・ヴィンチ)


         四次元&未来イメージ karapaia.co

   ・・・ って、おいおい、

コメント一覧

小吉
おおおお、難解だ。

それにしてもアイキャッチ画像が気持ち悪い、、、。
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