家鴨衛門不逞記

毎日は書けないので改題。

演説オバさん

2012-09-09 16:00:18 | Weblog
反応したら負けなんだろうけど、さすがに毎日罵声を浴びせられると滅入る。

演説オバさんは近隣棟に住む精神病罹患者。妄想や幻聴があるらしい。
20数年、ベランダから元気に妄想を吐き散らかしている。

1階の角部屋で、近隣室住民すべて追い出した履歴あり。
何度か住民が入れ替わった後、どういうわけだが攻撃の矛先が変わった。

自分の家のベランダから見える範囲で、他人がなんかしてるとスイッチ入るみたい。
姑息なことに、人が見えなくなると部屋に引っ込む。

最初に気付いたのは卒論書いていた学生の頃。20年ばかり昔。
当時、既に団地住民ネットワークじゃ「さわるな危険」で有名人だったらしい。
このころは相手もまだ若く、深夜に喚いてました。
当時は親と同居だったはずだけど、なんであんなに夜中に騒げたのかは不明。
夕方~夕食時にかけて、口論してるのも聞こえてたから「口惜しくて眠れない」だったのかもしれない。
延々「自分は世間に虐げられている、弱い者いじめをするお前らがすべて悪い」演説を
表現も変えずに何時間もリピートされると、知らず知らずそれが浸み込んでしまう。
日中、不意に幻聴で演説が聞こえてくるのには参った。

その後、多少の波があって、ここ10年ぐらいは日中の演説に変わった。
さすがに「高齢者」になって、夜中は体力が持たないのかも。
その分、規則正しく朝の通勤時間を狙って、通りすがりのターゲットに向けた演説が始まる。
世間全般を呪ってた演説も、個人攻撃に変わってきた。
内容はこんな感じ。
・ターゲットが自分に犯罪車の汚名を着せた。冤罪だ。無実の罪で大変な目にあった。
・ターゲットに殺されかけた。身体的にひどい目にあった。
・ターゲットに金銭的搾取を受けた。財産が不当に略取された。
とはいえ、ターゲットの情報は一切持っていないため「お前ら」で十把一絡げ。
あるいは、何年も前に追い出した近隣室住民の苗字を呼び捨てにしている。
名前も知らない、口を聞いたことすらない相手にどうやって危害を加えられるのか、
方法があれば教えて欲しいもんだ。

何度か警察沙汰にもなっているし、行政の介入もあったらしい。
本人に病識がないので、親が存命のうちに支援手続きをする話もあったらしい。しかも何度も。
精神障害に関する理解のなさ故か、親が手続きを拒んだらしい。
他害がないのか、手をこまねいているうちに老いた親が相次いで物故。
血縁に恵まれないのか見放されているのか、それっきり1人暮らし。

生活インフラは止められていないようだし、食事もできているようではあるが
どうやら通院治療は怠り気味で薬も切れてしまった結果、妄想が激しくなっているようだ。

こういうのって、どうすりゃいいんだろうね。
強制収容するほどの症状ではなく、他害もないから措置入院にもできない。
職歴もないらしく、おそらく収入源は年金のみ。
1人で暮らせないほど衰えてもいないから、行政の救済対象にならないらしい。

正直、救済してもらいたいのは周辺住民であるこっちのほうだ。
なんだか、「弱者」の定義がいろいろと間違ってる気がするよ。
コメント
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