涅槃への一人旅

中年過ぎのオジさん、家族は独立して好き勝手にやってます。人間、死ぬときは一人。残った人生、もっと勉強してもっと知りたい。

32日目 神戸 六甲山

2016-11-20 18:11:40 | 独り言
今日は、六甲山に登ってきた。

関西では、六甲山系と金剛山系が派閥を利かせているが、六甲山系の方は摩耶山と須磨アルプスと登り、一度は登ってみたい六甲山山頂を目指した。標高は931mと高くはないが、登り始めが阪急岡本駅なので、標高差が900mありまずまずの登山になる。

旅のスタートは、保久良神社で安全を祈願するらしい。


途中通った、花崗岩で出来た風吹岩が綺麗。ガイドブックにある横池を素通りしてしまった。


六甲山山頂は何の変哲もないところである。天気も曇りで、霞みもかかり、視界が悪すぎた。

その後は有馬温泉や宝塚に行くコースもあるが、ケーブル六甲山頂駅の近辺の観光スポットを楽しむことにした。

六甲枝垂れという檜で出来た展望台らしいが、巨大オブジェである。


中はこんな感じ。時を刻む音を聞きながら、空を見る。


今日は、六甲山最高峰コースと六甲山遊園地コースを合体したので、まずまずの距離を歩いたと思う。7時間強は歩いた。ちょっと足も痛くなったので、久しぶりにケーブルに乗ることにした。



新版には載っていませんが、結構長いお話です。“蛇も頼る”という、結構奥の深い話しと思います。

第28回 昭和5年10月25日 午後8時20分
 本日は岐阜県立工業高校(勤務先)の運動会なりしも朝から雨気味にて天気危まれたり、妻量子次男を連れて参観に行く、途中汽車電車都合宜しくひとえに仏様の御同道と思い喜びたり(午後)
仏 面白かった、待って居って居ってさがしからかしたが判らせん、あんた子供について
  な
○ 竹鼻地蔵さんの運動会見にだるまか
仏 犬がついて行った、犬が本当の達磨と思ってなあ ハハハハハハ………
仏 子供も父ちゃんと呼ばせなかった。
○ あの時忙がしかったで、あんたが内の家内に呼ばらせん様にしなさったのかなどうも有難う、何処え行くにもあんだが行って下さって
仏 仲仲娑婆では面白い事ばかりやりますなあ
○ フフン 大分くたぶれた昨夕一時間も寝やせん、うとうとして居たで ハハハハハ………
  子供喜こんだろなあ、喜こんだなあ、あんた家え帰って行かんと云って大賑し………
  一遍抱いてやりたかったわな、幾らえらくても忙しても一遍抱きたかったわな
仏 けれどあんたがそう云う心で
○ あんたについて来るのも良いに、運動会見られるで
仏 本当じゃなあ
○ お地蔵さん、色々運動会で御心配掛けまして誠に有難うございました。
くたびれたね ゆうべ心配して居たね(天気) 此の間の人(本荘御薬師様の御話で谷汲の観音様と云う事が後になって分る)に頼んでどうかこか降らなかった(雨)
あんたに頼んであるで
心配して居た
やれやれとなった時に皆にしてやって下さい
降って落って来る雨を止めて貰った、又一ぺん身内の者を寄せて話してやって下さい
仏 あんたの話聞いたら疑う余地無い、他の人の話聞いたって皆が信じ無いがあんたの御話聞いて皆が喜こんで居る。
○ 私もしばらく暇になりますから
仏 楽しい楽しい浄土で暮らされるのを楽しみにして居る
○ よう云うて呉れた
仏 やれやれと張りつめた心をゆるますと病気になるでしっかりして下さい。
○ 有難うございます。今日竹鼻の地蔵さんに御伴して貰って喜こんで喜こんで
私よう会はなんだけれど喜こんで喜こんで帰って来たそうな。
おまえ草臥れたね あなたの有難い有難いお話聞くと皆喜こびます
草臥れたわね 草臥れたわね 草臥れたわね
仏 皆の御苦労なさって
○ さようなら さようなら 有難うございまいした。
大分草臥れたので家内が足を揉んで居る内にうとうとと寝て、ひねって居た事を気付く矢張り本庄の御薬師様が妻に乗り移りひねっておいでになった。
○ あんた御薬師さんかな?
大分ひねって貰って、毎日毎日内の者に有難うございます。
仏 今日あんた天気だって宜しかったなあ
○ 有難うございます
仏 弥八のお地蔵さんが谷汲さんの御願いして下さって、雨が落って来るのが止まってしまって
仏 何もかも済んで暇になった、どうか皆に聞かせてやって下さい。
何か見たり見せて貰っては聞き入れないがあなたの御話聞かして貰うと、浄土の安心さして貰うで、罪の深い者が沢山有るで、どうか喜こばしてやって下さいな。
○ 親切に言って下さった  午後9時5分前
仏 お草臥れの中を御邪魔しまして済みません。
仏 フフン 有難いがな、わしの方からひねらしとるで
○ 遠慮いらん、運動会見に行ってひねって貰って、本当に達磨(運動会)面白かった、犬が泣いて、ほえて行って
お地蔵さん 運動会初めてだ
そうじゃな、皆にひねって貰うわな
弥八のお地蔵さんの御蔭じゃ、病気になって娑婆の凡人共の仲間入りして貰って、近寄らして貰って
本年2月に病気になって弥八地蔵様に引受けて頂いたのが仏縁の初め
○ お地蔵さん病気やらせなさった(右耳後の腫物出来治して頂いた因縁)
仏 フフン 何でもない事云うなあ
○ わしが浄土に居る時は無病息災じゃ、娑婆に出て来ると何か貰えるぜ、人間は悪魔ばかりじゃけれど内え来ると皆が喜こぶで、内え来ると眠たくなって、皆知らんでよく寝る寝ると云って起こす、お浄土では誰も何とも言はんけれで娑婆ではとんと喜こばせる時が来る。娑婆に居る時は綺麗な色どりして座って御座るけれど(竹鼻地蔵様らしい)浄土え行けばわしに何もすえせん、そうなると上座じゃ、あんたきたない倉の中に居って塵だらけになって居た、わしが綺麗な所に入れて貰って
羽島郡竹鼻町飯柄、武山量蔵氏宅倉の中に有りし御仏像を本年8月に岐阜市蕪城町久遠実成 阿弥陀山に納めたり、八仏式9月14日
○ 塵だれけになって居たのをわしがあんば様してやって
仏 あんまり悪口云うな
  ほんとの事じゃ
其の内しばらく過ぎて俄に足先が冷たいと言い出したので、毛布で包み温めて居る内足が振るえ次第に波動高まり、如何なる事かと案じ居るに、ややあって
○ お地蔵さん、足が冷たいがどうじゃな?
仏 蛇の小さいのが居ったのを学校の先生が殺してしまったのがあんたに頼って、今成佛入りさして貰った。
翌朝尋ねるに事実で本人も驚く
  蛇でさえ一念に頼って呉れるに
○ あんな小さい蛇がさっとさしに頼ったばかりに、毎日聞いても真に頼らんでわし悲しい、今日蛇についてわし可哀想と思ったに、お念仏申したにわしを頼って、畜生でさえわしをよう知って居るに人間はわしを知らぬ、そんで分ったわ、有難かった、お地蔵さん有難うございました
 林の足が蛇のうねるが如く高くふるえ上がりたり、不思議にも林と、妻量子の母は円い帽子を冠られたお薬師様を拝みたり


31日目 大阪 岩湧山

2016-11-13 16:28:41 | 山登り
ローテーションでは和歌山になるが、少し遠方になるので、大阪と和歌山の県境にある金剛葛城山系の岩湧山に登ることにした。



少し混んでいたので、あまり写真を撮らず、休憩中にパシャリ。


2時間くらいで山頂に着く。標高897.7m。


前回のポンポン山は寒くて曇っていたが、今日は快晴。まずは金剛山。


大阪平野が霞んで見える。言い遅れたが、岩湧山はススキが綺麗らしい。


いつもと違い、お寺などの見学スポットのない普通の山歩きでした。夏から山登りをはじめ、秋から冬にかけての気温・気候の変化に服装を合わせていくのが難しいですね。前回からトレッキングポールを使用しています。足だけでなく、腕も使って体力を温存して山を登るためのアイテムであることに気付きました。次はカップヌードル以外の山メシに挑戦したい!!


第26回は、『目連尊者 子ども』というタイトルで、長めの記事が新版に掲載されている。

第27回 昭和5年10月22日 午後11時
弥八地蔵え参詣致せしも少しも参詣人無かりしと云って帰り、床に着く
○ 勝手の良い事ばかり申しまして勿体ない事ですわな
  病気になったりすると頼むけれど一寸都合が良いし病気でも治ると頼みに来ないしな
  も
仏 本当じゃ
○ 私だけほんとうに御邪魔しまして、あなたの御顔見るのが懐かしく懐かしくて火の中水の中を御苦労なるとも知らずに凡夫は
仏 遅いし皆寝取るしあんたも忙しいでなあ、もう休んで貰おう、一寸風邪気で気を付けないかんぜ
○ さようなら さようなら
仏 わざわざ御苦労さんじゃ
○ さようならさようなら 南無阿弥陀仏

30日目 大阪 ポンポン山

2016-11-06 17:47:18 | 山登り
奈良県の次は大阪。大阪と京都の県境にある“ポンポン山”に登ってきた。

正式名称は“加茂勢山”。山頂に近付くにしたがい、足音が“ポンポン”と鳴ることからこう呼ばれるようになったらしいが、それには気付かなかった。

さて、山に登る前に『勧請掛』についての但し書きがある。

最初の神峰山寺の鳥居にも、この勧請掛が垂れ下がっていた。


神峰山寺の入口。


次の本山寺の鳥居にもぶら下がっていた。


本山寺の中。慣れてきたためか、「何の変哲もない」としか言いようがない。


3時間くらいで、ポンポン山の山頂に辿り着いた。一日中曇っていて、見晴らしも悪く、山頂は風が強くて寒かった。


今日のミッションの一つ、山頂で「どん兵衛を食べる」は成功!


下山の方向は京都市内に降りていくが、途中に善峰寺(よしみねでら)なる非常に大きなお寺があった。


役の行者由来の古くてこじんまりとしたお寺と、時の権力を象徴するような巨大なお寺。30、40分で巡回できると説明にはあったが、足も痛くなったので正面だけ撮影して帰路に着くことにした。


今までの続きです。日常の何気ない一コマ、リアルは背景描写と思います。

第25回 昭和5年10月19日(日曜日)午後1時半(新聞紙を敷いて山上の話)
朝来天気晴朗な日和続きにて、松茸は出て居ない事とは思いしも、親戚の者が来たるを幸い皆で瑞龍寺山に登山なす、松茸一本の獲物も無かりしも愉快に談笑いたし、弁当を頂き後しばしの程昼寝なす、やがて竹鼻地蔵御来臨と知るや不思議にも鉛筆あり、急ぎ持ち合せの紙に書き記すを得たり
○ 付いて来て下さった
ほほほ 喜こんでなも
ふふん そうじゃ皆喜こんで食べて上げなんだ、腹がへったので自分だけ食べてしまって子供喜こんで上迄上った。
あんた手引いて下さったのかな、竹鼻から昨夜来たそうな。
除々に臭をかがしてやるじゃ、かぐ迄じゃ、あの内に喜こべると
もう忙しいからお帰りかな、用事が有って忙しいかな、帰りに気を付けさっしゃい。
仏 帰りに気を付けさっしゃい。
○ あんたに御飯も上げずに食べてしまって本当に勝手な事ばかり致しまして、さようなら、気を付けて連れて行きます。御苦労さんでした。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏