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米国株は80年代以来の不人気

2012-02-08 08:02:46 | 騙マスメディア

米国株は80年代以来の不人気-出足好調でも信頼回復につながらず(1)

  2月6日(ブルームバーグ):米S&P500種株価指数は25年ぶりの幸先良いスタートを切ったものの、株式市場に対する米国民の信頼回復にはほとんど役立っていない。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、S&P500種の年初来上昇率は6.9%と、14%と出足好調だった1987年以来の高い伸びとなった。ただ、この5年間に米国株投資信託から4690億ドル(約36兆円)余りの資金が引き揚げられ、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は99年以来の低水準に落ち込んでいる。

  悲観論が証券業界に打撃を与えつつある。米経済の持ち直しに伴い失業者数が減少する中にあっても、証券業界では昨年20万人余りが職を失った。株式市場のセンチメントは、17年にわたる低迷から歴史的な上昇相場に移った80年代初め以降で最も悪化している。

  約3700億ドル相当の資産を管理・運用するフェデレーテッド・インベスターズの株式担当チーフストラテジスト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は3日の電話インタビューで、「投資家は死ぬほど怖がっている。その不安には正当な理由があるが、市場のバリュエーション(株価評価)から見れば行き過ぎだ」と述べた。

  米失業率が2009年2月以来の低水準に改善され、製造業活動が過去7カ月で最も速いペースで拡大する中で、先週のS&P500種は前週末比2.2%高の1344.90で終了した。

  S&P500種は09年末以降21%上昇したが、バリュエーションは低下している。発表済み利益に基づく株価収益率(PER)は14倍と、09年末の24倍から低下。1年5カ月で57%下落したS&P500種の09年の弱気相場が終了した当時のPERは10.2倍だった。

          5年連続で資金出超

  09年3月9日以降のS&P500種の騰落率はプラス99%。それでもセンチメントは悪化している。ワシントンのファンド業界団体インベストメント・カンパニー・インスティチュート(ICI)によれば、昨年の米国株投信は5年連続で資金流出超過となった。資金流出がこれほど長期間にわたって続くのは少なくとも1984年以来のことだ。昨年の流出総額は1350億ドルと08年に次いで最も多い。

  1兆7000億ドル相当の顧客資金を管理・運用するチャールズ・シュワブのチーフ投資ストラテジスト、リズ・アン・ソンダース氏は2日の電話インタビューで、「09年3月の安値から株価は事実上倍になったが、株式ファンドではなお解約が続いている。こんなことは初めてだ」と指摘した。

  運用会社はS&P500種の相場上昇についていけないでいる。シカゴに拠点を置くヘッジファンド・リサーチ(HFR)によれば、ヘッジファンドの昨年の運用成績はマイナス5%。年間リターンがマイナスになるのは90年以降では3度目。米調査会社モーニングスターがデータを追跡するグローバルファンドに分類される525本のうち、昨年それぞれのベンチマークを上回る成績を収めたのは全体の21%にとどまり、少なくとも99年以降で最も少なかった。

  ルーミス・セイレスで米大型バリュー株担当責任者を務めるウォーレン・クーンツ氏は3日の電話インタビューで、「相場下落の激しさやスピードの速さ、その谷から抜け出すまでの時間が投資家の不安や懸念に拍車を掛けている」との見方を示した。

記事に関する記者への問い合わせ先:Nikolaj Gammeltoft in New York at ngammeltoft@bloomberg.net;Inyoung Hwang in New York at ihwang7@bloomberg.net;Whitney Kisling in New York at wkisling@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:Nick Baker at nbaker7@bloomberg.net

更新日時: 2012/02/06 14:24 JST bloomberg


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