外川目ときどき賢治さん

「早池峰賢治の会」会長の浅沼利一郎さんと巡る宮沢賢治の作品原風景。

座学「ねこやまの郷」より

2010-06-28 10:57:24 | 取材
6月24日に、盛岡市のふれあいランド岩手で開催された
座学「ねこやまの郷」。

八木巻集落の暮らしや神楽について美しい映像で紹介する
DVDの上映会と、浅沼利一郎さんの講演がセットになった
“外川目づくし”のプログラムで行われました。

メモを取りながら、真剣に聞き入る姿も。




座学の様子です。

浅沼利一郎さん!
手にしているのは、外川目の銭座で造られた、記念硬貨のレプリカです。



ユーモア交じりのあったかーい浅沼さんの談話は、
後ほどアップいたします。

賢治さんと大迫、そして早池峰山にまつわるエピソードが
ギュッと凝縮された贅沢な講演会でした。

作品「山火」に見る八木巻

2010-06-07 13:51:29 | 取材
宮沢賢治の「山火」という作品には、
外川目の八木巻という地名が、そのまま
登場しています。

  古代神楽を伝へたり 古風に公事をしたりする
      
  大償(つぐなひ)や八木巻へんの
      
  小さな森林消防隊……


この、「小さな森林消防隊」は、火防祈祷の舞を
指しているのではないかという説もあります。

古代神楽。大償や八木巻に今も伝承されている
山伏神楽に賢治は、何を感じたのでしょうか。

下書きが複数残されている、「山火」。
心象スケッチと評されることが多い作品です。

ちなみに詩の中には、「猫山」という名も登場します。

表現や言葉の独創性ゆえ、
さまざまな解説を見ることができる作品です。

ぜひ、ご一読ください。

そして、こちらが、八木巻神楽の権現様です。