タイミングの悪い男

夫『お茶～』
私『ういっ』

夫『アイス～』
私『らじゃ』

夫『爪切り～』
私『あいよ～』


そりゃね、

お疲れモードのご主人様のためですもの

ご要望があれば何なりと承りますけどね

私が腰を下ろしたと同時に言うのはやめていただきたい。

なぜ、座る前にお声掛け下さらないのか...



そしてまた

家事に一区切りがついてよっこいしょ♪

って腰を下ろしたと同時にきた４度目のご要望。


夫『どら焼き～』



ワ・タ・シ『・・・（；￢＿￢）』



夫『本当にタイミングの悪い男だよな～』


私『わかってんならタイミングっ！！』


夫『だってぇ～～』


私『だってじゃ・・・ないっ』




毎度お馴染みのタイミング論。


あと何回すればいいんですか...

笑ってたいね♪

『会社に行きたくない...』


弱音を吐いた事のない夫が言った。

夫＆我が家の一大事！！


私は、

『辞めちゃえ♪』

って、言った。


ホントにホントに一大事だったから

私の動揺や不安なんて１ミリも

悟られちゃいけないと思った。


夫は

私の言葉にビックリした様子だったけど

ちょっぴり嬉しそうな顔をして

『今月いっぱいは頑張ってみようかな』

って、微笑んだ。


それから５ヶ月が経った今も

『仕事に行きたくない』

『でも、逃げ出したくない』

『やっぱ無理』

を繰り返しながら毎日遅くまで戦ってる。


そして、

休日はその反動で起き上がれず

一日中寝て過ごす...


もちろん体が心配。

でも、

更に心配なのは

精神的な疲れが

夫から日常の感情を奪い続けていること...


よく笑う人だったのに

その笑顔もしばらく見てなかった...



それが昨日は


どうしても外出しなきゃいけない用事が出来て

車でのお出かけ。


家を出ると夫が、

『久しぶりの遠出だな』

って。


私『これがふたりのレジャーなら良かったのにね～』

夫『まあ、そうなんだけどね』



会話らしい会話もない車内で

夫の楽しそうな横顔にホッとする。


ふたりで一緒の時間も

久しぶり


なんだか、

会いたかった人に

やっと会えたような

ふわふわした時間だった。


自然とニヤけてくる嬉しいを

抑えられない自分が恥ずかしかった...


そういえば、私も笑ってなかったなぁ...


覚悟を決めたつもりでいたけど

漠然とした不安が出ちゃってたんだろなぁ...

未熟...



よし！！

今日を新たに

夫の笑顔取り戻し作戦開始だぁ～♪