九月の壁飾りを作り始めました。
鈍よりとした空から小降りの雨が落ちている。
川沿いの土手道を歩きながら、ふと立ち止まってしまう。
「今見ているのに見えてないものがあるんじゃないか?何か見落としているんじゃないか?」
ボクがマリアと名付けた桜の木を視る。
木の全体を観る。
たいして昨日と様子は変わっていない。
木の下の方を察る。
「ああ、葉の色が黄色く色づいているんじゃん!」
なんか見っけ。
桜は何故下の方から紅葉していくんかな?
枝を看る。
手をかざして看る。
枝に白い斑点のようなものがある。
あれって何なんやろ?
木が何かの菌に冒されたんかな?
それとも共生する菌に護られてるんか?
なんとなく診てしまう。
見ているのに見えてないもの。
そんなものを探してしまう。