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ピン止め効果(量子力学的効果)

2022-01-27 02:13:13 | 日記

物質が超伝導状態になるということは「水が氷になるように、まったく新しい相へ移行すること(相転移)」を意味し、超伝導相に移り変わる温度を、(超伝導)転移温度という。超伝導に転移する前の相は常伝導という。

超伝導体には電気抵抗がゼロになる他にも、物質内部から磁力線が排除されるマイスナー効果によって「磁気浮上」現象を起こす。この時、磁力線の強度への応答の違いから第一種超伝導体 (: type-I superconductor) と第二種超伝導体 (: type-II superconductor) とに分類される。第二種超伝導体では磁力線の内部侵入を部分的に許すことで高強度の磁力に対してマイスナー効果が発生する。第二種超伝導体では、ピン止め効果によりゼロ抵抗を維持している。これらの現象はいずれも、量子力学的効果によって起きていると考えられており、基本的なしくみはなるだけBCS理論によって説明される。なお、高温超伝導体はBCS理論では説明がつかず物理学の未解決問題の一つである。