サツマイモを熱した小石の中に埋めて、間接加熱によって焼いたもの。焼き芋屋が屋台や軽トラックに専用の釜(窯)を積み売り歩く姿は、日本の冬の風物詩の一つである。売り歩く際は「いーしやぁーきいもー、おいもー」といった独特の節回しで呼びかけるのが定番で[3]、地域によっては「ポー」あるいは「ピヨーーーー」と聞こえる音が鳴る独特の笛の音を響かせて街を巡る。この笛は芋を焼く窯に取り付けられており、排ガスの圧力で鳴る仕組みになっている。お客が来て販売作業中は笛を止めるので、近所まで来た笛の音が止まると屋台が止まっているとわかり、これが買いに出るきっかけになる。焼かれた芋は、紙袋に入れられたり新聞紙や銀紙で包まれたりして渡される事が多い。最近では家庭用の「石焼き芋器」も市販されており、家庭でも手軽に石焼き芋が楽しめるようになってきている。屋台が減少した今はスーパーマーケット軒先での路上販売やコンビニエンスストアなどで売られている。