６月１７日（日曜日）あいホール３０２号室で６月例会が開催されました。
防音装置が効かずバンドの音に悩まされながらの句会となりました。
◇課題吟◇席題「痛い」の入選句
天位：痛くない涙浮かべて立つ五歳（講評のなかで「痛い」を「痛くない」に付いて反対語？が有りましたが、痛いに通じる感情で良しとなりました。
地位：この出費痛いと言えぬ初スーツ
人位：階段は痛いと騒ぐ膝小僧
客五：核心を突かれて痛い言い逃れ
客四：絡ませた小指裏切り痛む胸
客三：泣き所衝いてライバル討ち破る
客二：にわか雨駆け足速歩強いられる
客一：ズキズキと痛む虫歯で夜が明けた
選者吟：大人への不信で痛む若い胸
◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・痛さ忘れまた突っ走る若い汗 ・痛い目に合ったからこそ芽が伸びる ・年金の暮らしへ痛い消費税
・天と地の明暗分けた痛い星 ・やんちゃっ子生傷たえぬ膝小僧 ・権力に弱者の痛み伝わらず
◇時事吟◇入選句
天位：虚偽会見その場しのぎの常套に
地位：プンゲルの爆破は金の夢の跡
人位：スポーツマン指導者よりも潔い
客五：大谷の快挙が野球好きにさせ
客四：残業代バイトで稼ぎ過労です
客三：子を守る術も術なさ通学路
客二：米中の摩擦世界が熱くなる
客一：都合良く出たり消えたりする文書
選者吟：権力に怯えてモラル見失う
◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・森加計の核心総理白を切る ・政界もスポーツ界も膿だらけ ・記憶力自由自在に使い分け
・弁明の陰に真実みえかくれ ・米朝は出口さがして八卦よい ・自動車の関税上げて票稼ぎ
◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・平和だな笑いの連鎖皿に盛る ・火だるまになって気が付く無駄遣い ・手に取れば母の温みのある形見 ・無風には自分が動き風起こす ・子等巣立ち小さくなった炊飯器
・堪忍の袋伸び切り丸くなる ・芝生刈りミミズびっくり目を覚ます ・鉄砲のおもちゃ遊びに母激怒 ・森に行くたまには全部オフにして ・向い風浴びて大樹になっていく
・出番待つ固定電話の大欠伸 ・御元気と煽て乗せられ忙しい ・子の予約嬉しく受ける夫婦旅 ・書いたメモ探す一日疲労増す（元句：メモ書いて探す一日疲労増す←では散文的の為意味が取りにくい）
・死んだふりして身を守るウリハムシ ・書道展案内状の文字踊る ・他人事明日は我が身と思い知る ・体中緑に染まる山歩き ・終活のセミナー聞いて準備する（終活のセミナー参加聞き準備から変更）
・句読点見つからぬまま動く舌（元句：切る場所の意味が解らず→句読点に変更） ・三味線の澄んだ音色が染みる寄る（元句：澄んだ音の優しさ染みる津軽三味→津軽三味線では澄んだ音が不自然）
・平幕が横綱破り涙顔 ・毎日の笑いお皿に盛る家族（元句：毎日が笑いで過ごす楽しい日→句が平凡すぎるため変更） ・泣きそうだ句の締め切りがアウトです ・バージョンアップまたも悩ます使い方
・現実が見えない汗は直ぐ冷える
注：ウリハムシ
キューリの葉や実など食害を起こし枯らしてしまう害虫です。
次回７月例会は７月８日 あいホール ３０３号室です。（９時３０分～１４時００分）
