◇席題◇「となり」入選句
天位:返事なく隣を見れば夢の中
地位:生活音聞いて隣の無事を知る
人位:暑くてもいつの間にやら秋隣
客五:隣の芝生と解っていても青く見え
客四:隣席の男女気になり立てる耳
客三:おとなりは美人イケメン芝青い
客二:年代差隣近所のお付き合い
客一:お隣も今日はカレーの日曜日
選者吟:秋刀魚焼く煙林家のプレゼント
◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・にわか雨隣干し物気が揉める ・隣との間隔おいて様子見る
・となりから続いているは蟻の列
・観劇の隣席喋る耳障り→観劇の喋る隣席耳障り
・台風で隣の木木気にかかる→中八のため・台風で隣の大樹気にかかる
◇時事吟◇入選句
天位:水をくれ戦火をよぎる猛暑の日
地位:派閥消え先行き見えぬ総裁選→下六解消・派閥消え総裁選の先見えず
人位:経験が役に立たない今を生き
客五:報復が新たな火種巻き起こす
客四:路線バス減り奪われる老いの足
客三:七九年重ねた平和維持したい
客二:行き場ないガザの命が血にまみれ
客一:ウクライナブチャの魔女兵誕生す
選者吟:過去最高雨台風の被害大
◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・米値上げさらに追い打ち物価高 ・米不足インバウンドが絡むとは
・終戦日体験談を語り継ぐ ・裏舞台ばかりが目立つ党首選
◇自由吟◇ 作者が自句を2唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・猛暑日が続き草木もうなだれる ・過ちは謙虚に伝え和を保つ
・妹に母の面影溢れ出る ・湯巡りのカランコロンと下駄の音
・被災者の心を繋ぐ夏祭り ・余生への愉しみ残る秋日和
・列島を海洋熱波かこんでる ・ポスト空け君を待ってる空虚感
・アラン・ドロン逝って若き日懐かしむ ・手作りの風鈴優しうとうとと
・猛暑にもめげず首出す思ひ草 ・部屋で見る走る稲妻うつくしい
・坪庭を石庭に似せ模索する ・負け球児袋に砂を入れ嗚咽
・足腰が弱りよろめく下り坂 ・出し切った力に勇気湧き上がる
10月例会は13日(日曜日) あいホール 席題「蕎麦」