昨日、あいホールで2月例会が開かれました。
◇席題◇ 「願い」の入選句をお知らせします。
天位:初詣砂利を踏む音新しい
地位:子の願いそっと両手で暖める
人位:ライバルの絡みついてる絵馬と絵馬
客五:今日の無事子等の分まで手を合わす
客四:子に負担掛けないように願う日日(日日よりあすに為た方が落ち着いた響きになる)
客三:幼児(おさなご)の瞳戦火を見ぬ未来
客二:好天を願い出掛ける小旅行
客一:願う事健康だけでいいんです
選者吟:手を合わす前に消えてた流れ星
◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・今年こその願いは既にくじけかけ ・受験生願い届けと初詣 ・神様へ素直に言えぬ願い事
・元気でとそれだけ祈る出産日 ・入試前神社かけもち巡りたる ・喜寿迎え願うは日々を恙なく
◇時事吟◇
天位:世界中をトランプ節が掻き回す
地位:壁立てるトランプ世界壁つくる
人位:副作用隠しカジノの夢を追う
客五:官吏風吹かせて仕切る天下り
客四:横綱の昇進かけた土俵際
客三:夢を見る時間もくれぬ黒企業
客二:TPP離脱されてもなお固執
客一:正体を見せて豊洲が揺れに揺れ
選者吟:トランプが何を語るか固唾のむ
◇研究句◇
・豪雪が都会の足を迷わせる ・トランプがつぶやくたびに場が動き ・米政府滴気にせず傘廻す
・国会がテレビの中で眠ってる ・温暖化日本どうするパリ協定 ・稀勢の里努力に咲いた花を見せ
◇自由吟◇会長の句評と作者の気持ちを披講し合い作句の勉強をします。
・人目引く立派な墓に咲く造花 ・日だまりの縁でゆっくり爪を切る ・暗い世へせめて手料理温い膳
・友の中自分の老いをかいま見る ・タイトルが気になり買った週刊誌 ・料理本足らぬ説明感を足す
・美味しいといわれて踊る台所 ・骨だって私と同じ歳だもの ・この格差父はユニクロ娘はヴィトン
・ずるずると炬燵の番をしてしまい ・アップルパイ家中幸が包み込む ・よれよれになっても花は咲き続け
・音ひとつ外してみたら楽になる ・ひだまりに話題豊富な老い二人(元句は「年とりて」でしたが口語体に変更)
・菜花摘み一足早い春を食べ ・稀勢の里待ちに待ったり見せた意地 ・芋けんび香りと甘み口にじゅわ
・コンサート余韻に浸る顔と顔 ・オーケストラ指揮棒を振る晴れ姿 ・松飾り納めて常の日に返る
・好奇心いっぱいあれど持続せず ・優しさを貴女に貰いでる元気 ・平行線つづく反抗子の心
・合理的中身がわかる福袋 ・肩肘を張って卒寿の坂を越す ・電磁波の恐さ忘れて調理する
・京師走正月飾り古寺巡る(句意が伝わるにくい、研究する必要を感じました)
・この一年付けっ放しの青リボン(拉致問題が解決しない事から:この一年議員は胸に青リボン に変更)
・ひと仕事済ませるたびに昼寝する ・晩年はいいことばかりそれはいつ ・時間軸ずらした様に春が行く
・剥き出しの欲に他人が消えていく
会場の予約時間に追われ、最後は端折って済ませたため句の研究時間が取れませんでした。
来月は3月5日あいホールが利用できないためUホールに変更になりました、席題は「逃げる」です。