一人旅をする理由は? 期間は?? - JTB調べ(マイコミジャーナル) - goo ニュース
自分の関心事,研究テーマを追求する旅――それなら特に,高性能スポーツ系自転車で行くのがいい.野を越え山を越え町から村,村から町を訪ねてそこから得られるより広域的な郷土の自然,地理,歴史その他に関する知識,その旅そのものを完走した時の独特な達成感…….それらが明日を生きる力,“心の財産”となってゆく.中でもその土地・その場所にしかない貴重な野生植物との対面を,愛用の自転車に乗って行って果たしたときの感動は格別のものがある.
ジョギングやウオーキングで移動できる距離なんて知れている.しかし自転車は整備状態の良好な軽量・高性能スポーツ系の車種を使用すれば,例えば全行程の高低差約1700m,標高2100m余りの峠越えを含む1日230km余りの距離を走り抜くことも年齢50歳を越えた私自身の最近の体験上,たとえフルマラソンを完走できる体力的な見込みがなくとも可能であると実証できている(無論,体力があればあるほど安全のためにもより望ましいのは当たり前だが).
これが,「自転車は,古来今日までに人類が発明した最も効率的な乗り物」と称される所以である.勿論その時の目的等にもよるから,いつでも,どこまでも自転車というわけにはいかない.しかし,心身を鍛えつつ智的で創造的なサイクリング旅行の教育的な意義と効用がもっと積極的に評価されても良いと考えるのは私ばかりではあるまい.
一人旅のサイクリングもまんざら悪くはない.それでもソロの無聊をかこつよりも2人,さらに皆で走ればなおなお楽しい旅路となるのだが…….それが叶わぬなら,せめて出会ったサイクリストとは明るく挨拶を交わしたいものである.