下駄箱

市営住宅に引っ越してきた頃。
ベランダに洗濯機を置かなくてはいけないって事を除いては
快適な暮らしぶりだった。
けど何年も住んでると、それなりに欲が出てくる。
備え付けの小さな下駄箱では物足りず、背の高い下駄箱を買い
玄関をあがったフローリングに置いた。
毎年増える子供のブーツが一気に片付き、いい買い物をしたと
自分で感心したりして
そうなると、小さい方がやたら目に付く
これ、うっとうしいな　
はずしちゃおうかな・・でも待てよ、これって備え付け
両手で下駄箱を引っ張ってみる。
あー、やっぱり備え付けだ・・はずれない
・・と、これだけで諦める私ではない
今度は思い切り、引っ張ってみる。
ベリッという音とともに下駄箱の背中から釘が出てきた。
よっしゃ～、このまま引っ張ればはずれるぞ
普段、腰の弱い私もこんな時だけは気合いが入る
ギギッ・・ガタッ・・はずれた～　やったね
このままベランダの物置まで持っていく。
小さな下駄箱でも、なくなるとスッキリやわぁ
狭い玄関が何となく広く見える。
・・けど、何か置かなきゃ鍵置き場がない
布製のシューズボックスみたいなのを即席に置いてみたけど、
これがまた変てこりん　他にないか
「しっかり棚って感じじゃなく、さりげなく棚になってる」
それを探したら、ニッセンにありました
しかもバーゲン激安価格で・・。
（ホントは子供用のブックシェルフみたい）
やっほ～、これで玄関を堂々と開けられる
（・・って、今まで開けられへんかったんかいな ）