去年、消費者庁からも注意喚起がありましたが、
靴の底は突然崩れたり、剥がれたりすることがあります。
これは素材や接着剤の加水分解という経年劣化で、
「久しぶりに履いたらこうなった!」と
ご相談にいらっしゃるお客様もたくさんいらっしゃいます。
ソールが加水分解で崩れてしまった場合は、
オールソール交換しか修理方法がありません。
今回は、トレッキングシューズのオールソール交換のお修理をご紹介します。
ウレタン素材のソールがついたトレッキングシューズやウォーキングシューズで
オリジナルと全く同じ仕上がりにはできないものは、少し工夫をしています。
before
何年かお使いになったウレタン底のお靴は、このようにウレタンが加水分解してしまうことがあります。
※履いていなくても時間がたつと、分解してしまいます
このお靴の場合、靴本体にカップ型のソールをはめ込んだ形になっているので、
劣化部分を取り除くと、靴の側面にソールを剥がした汚い部分が出てきてしまいます。
側面に出てきた汚い部分を隠すために
靴に合わせた素材の帯状のパーツ(サイドカバー)をつける必要があります。
今回の場合は、茶色のパーツをおつけしました。
after
見た目も自然な雰囲気に仕上がりました。
また長くお履きいただけそうです。
オールソール交換
(ミッドソール、サイドカバー含む) 14,000円(税別)