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心、ひとつ。

全日本少年硬式野球連盟大阪第2支部所属
【球道ベースボールクラブ公式ブログ】

指導者紹介 其の一

2012年01月15日 15時44分16秒 | 指導者

 

1月2月の新人選手体験入部の情報はこちらから

 

 

指導者の紹介

高橋勇丞(1986/6/7生)ヘッドコーチ/外野手出身

愛媛県川之江市出身

川之江ボーイズクラブ~愛媛済美高校出身

卒業後阪神タイガース入団(左肩再手術を行うが故障が原因で2010年引退)

北京オリンピック日本代表選手に選ばれる

 

 

■私の指導理念と高校時代■

自分が済美高校に入学した年がちょうど創立100年目で

女子高だった済美が共学になった年でした

また共学を記念して野球部を創部し上甲監督を招き入れたんです

最初の年は自分たち一年生だけで試合にもならず、負けて負けてどうにもならないのが現状でした

正直、勝てることを経験できないまま卒業するんじゃないかと思っていました

それに反して練習は鬼のようにキツイ!だけで厳しかったですね

やがて2年になり下級生が入部してきました

その頃、何気にふと思いました

この有名な監督が負けても負けても俺たちを責めずにじっとこらえて帰っていく後姿を見て

申し訳ないって感じ始め、この監督のために勝ちたいと思うようになりました

日に日にその気持ちは強くなり気の合う仲間で集まるようになり

どうすればいいか。どうすれば勝てるかを話し合い始めました

やがてその習慣が選手全員での選手間ミーティングになり

話し合い、責任感を持ち、目標を持つことで意識が高くなり練習も充実していきました

やがて勝つことで、自分達にも出来るという自信につながりました

そして3年の春、待望の甲子園初出場が決まり目標は優勝しかありませんでした

そう、既に無名校で弱小だった俺たちは過去のものでした

でもまさかあの準々決勝で逆転するとは(笑)

しかしね、ダルが率いる東北にすら負ける気がしなかったですよ。本当に・・・(汗)

9回裏2アウト、ランナー1,2塁、6-4で2点を追いかける試合

初球のストライクを見逃して次の球を空振り

正直固まっていました

しかし次のボール球をカットし、ベンチを見れば監督が笑ってました

今、思い返せばあの状況の中、

ベンチで監督が笑っていることが何よりの信頼関係だったと思いますよ

その瞬間、一気に色んなことがこみ上げてきて、だから一瞬で集中できましたね

だって俺たちが何を目標にしてここまできたか?

上甲監督のために優勝することだけを目指してきたわけですよ!

そして4球目、驚くほどボールが見えたんですよ(笑)本当にね

それもカットした瞬間、打てる。そう思いましたね

そして運命の5球目、

甲子園の声援が全く聞こえなくなりましたね

スローモーションで向かってくるボールを思い切り振り切りました

一瞬で「入った!!!!」と実感しました

そこからセカンドベースを回るまでは記憶がありません(汗)

3塁ランコーを見て「勝った」と気付いた瞬間、声援がガァァァ~っと聞こえて

後はお祭り気分でした(笑)

初出場、初優勝。生涯忘れることの出来ない記憶になりました

で、そこで学んだことが一番大切なことだということを今になり実感しています

「やれば必ず出来る。」

辛い練習をダラダラするんじゃなくて

勝つための厳しい練習を楽しんでやらなくちゃいけない。と

だから練習最後のランニング

笑顔で走り、その日で一番大きな声を出させて走らせています

何故?

明日につながる野球が今日も出来たと実感させるためです

これを綺麗事だと言った時点でその指導者は負けていると思います

 

 

 

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私が彼と知り合ってからまだ日が浅い。

阪神を退団した後に仕事の相談でと彼と知り合った

野球しか知らない彼から野球を取り上げると何がそこに残っていたんだろう

色んなことが彼の背中に覆い被さり一人の社会人として見るには心苦しい時期の彼との出会いだった

彼が阪神タイガースに入ったことより

彼が北京のメンバーであったことより

私は高校時代、その時代の頂点を目指し成し得た努力を賞賛し感動を覚えた

努力は目には見えない

努力は時として自分を不安にする

日々努力する少年たちはそれが分からない

しかし自分に負けることなく目標を成し遂げた彼の生き方が大好きだ

結果、甲子園の歴史館にはダルビッシュのユニフォームの隣に今も彼の栄光が輝き続けている

そしてこれからは球道の選手たちに己を信じる力を与えてほしい

今の君にそう願う。

 

 

 

 

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