
とても性格の良い仔でした。
ご飯を持っていつもの場所に歩いて行くと、必ず迎えに来てくれて、やはり迎えに来てくれた
他の猫たちとクンクンスリスリ挨拶をしながら私の前や横を歩いていました。
今はもうあの姿を見られません。
四年位前にたまたま口の周りを触ったときに右上の牙が横になっているのに気づきました、
何があったのか分かりませんが、野良猫として生きていく厳しさを知った出来事でした。
けれども明るくてカリカリも猫缶もパウチも好き嫌いなく食べてくれるいい仔で、
コートの利用者の人たちにも愛されて「春馬」と言う名前が付けられていました。
その名前を知ったのは私がご飯をもって行くようになって一年以上たった頃だったので
私は「茶トラちゃん」と呼んでいましたのでそのまま「茶トラちゃん」と呼び続けました。
私が行けない土日にご飯を上げてくださる方が「マイケル」と呼んでいたので
三つの名前をもっていたことになります、野良ちゃんにはよくあることです。
いつからだったでしょうか、お水をたくさん飲むようになってご飯の前にお水をたくさん飲まないと
ご飯を食べなくなりました。
猫特有の腎臓が病気になっていると分かりました、体もとても瘦せて小さくなってこの冬を越せるだろうかと心配していました。
初めて会った時にはもう成猫だったので年齢は分かりませんがあれから四年と七か月経ちました、
いつも何故かホッとする雰囲気を持っていて『今日も来てくれてありがとう』と言いたくなる仔でした。
半年位前からだったでしょうか『頑張れ、でもきつかったら頑張らなくてもいいよ』と言いながらご飯を上げていました、
姿を消す一週間くらい前からカリカリを食べなくなりパウチしか食べないようになり、
パウチも少しだけになりスプーンで直接食べさせました。
2024年1月29日 姿を見た最後の日です、お別れの挨拶に来てくれたのだと思いました。 6歳以上。
コートの利用者の方が『1月29日に来たのですが何も食べずに、いつも食べた後に帰っていく方向が
反対の方向だったので心配してました来てますか?』と尋ねて見えました。
「残念ですが多分もう』と泣きながら答える事しかできませんでした。
『「茶トラちゃん」貴男がいない今まるで火が消えたように寂しく胸が締め付けられます。最初から最後までいつも
「クネちゃん」と一緒に食べていましたね「クネちゃん」には会えましたか』

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