ウィズアウ

女性向け二次創作・感想ブログ
当ブログには男性同士の恋愛描写が含まれます。
児童書『顔のない男』 詩・SS中心

バリーアイラブ

2010-01-30 | 顔のない男 語り
呟きのみ。



wiki見てたら
める監督が原作を高らかに嫌っててわろた。
問題なのは、映画の製作側が同性愛(ショタ愛?)を毛嫌いしてるにも関わらず
始終あんっなにいちゃいちゃしてることだよ!
なんという逆効果。
誰にお礼を言えばいいのありがとう。






最近バリーのことをよく考えます。
最終的にチャールズのお父さんになる、「便利なバリー」です。


バリーはザ・空気の読める男だと思います。
人間嫌いのマクラウド先生に古い友達として信頼されてるし、
あのお母さんやお姉さんとうまくやれるんだから、かなりのやり手ですよね。
もの凄いバランス感覚。


多分、ラストでチャールズを先生の家まで迎えにいったときも、
何が起こったのかを色々察してたんだろうな。
でもチャールズに何も聞かないし、言わない。
先生が死んだことも聞かれるまで教えない。
どう生きるべきかも指示しない。
全部自分に決めさせる。


そういう点で
バリーはマクラウド先生よりもよっぽど厳しい大人だと思うんだけど、
でもマクラウド先生を失ってある意味成長したチャールズには、
バリーの優しさは伝わってる、といいなと思います。


話さなくてもいいけど、
吐き出したくなったら吐けばいいよ。
聞いててあげるから。
バリーはそういう優しさを持つ人なんじゃないかな。
先生とチャールズは、いろんな意味でバリーに救われているはず。





ふと 今思ったのが

先生があの崖の上の家で最後を迎えなかったのは
チャールズにはバリーがついている、と確認して安心したからじゃないか、と。
自分は良い思い出がたくさん詰まったあの家を、チャールズに遺すだけでいい、と。
チャールズへの最後の贈り物を、自分の死に場所にしたくない、と。


そういうことだったのかしら。
そういうことだったらいいな。




なんかうだうだ語りばっかりしてて
いいから創作すればという話なんですが(頑張ります)
うだうだ考えれば考えるほど、この小説は残酷さと幸せが同居しているもののように思えます。
すごいなー。

2010-01-29 | 顔のない男 二次創作
「さよなら」


去り際のあの瞳
扉が閉まる音



必死に守ってきた静謐なつながりを壊し
貪り、犯したのは
自分だった



金色の夏が終わる今 私ではない男の車に乗り
秋には 私ではない誰かに教わり
冬には この世にはいない私のことを
思い出すのだろうか



たった一人で



吹き始めた秋風の中
明るい新緑の瞳に
あんな辛そうな色を 浮かべさせた



肌寒そうに覗く襟元には
奪うようにつけた痕が まだ消えずに




尽きない罪悪感と恋情と
湧き上がる後悔





どうして
どうして




あの青白い月明かりの中
腕の中の細い体を 壊してしまわなかったのか




どうして
引きずってでも連れて行かなかったのか




「さよなら、チャールズ」





この子の春を奪ってでも














○●○

原作より別れのシーン抜粋↓


ジャスティンは疲れた厳しい顔をしていたが、にっこり笑って言った。
「さよなら、チャールズ」




この二行を藤子が読むと、ああなります。
本当に大切なことは目に見えないって星の王子様が言ってた。
ほんとだね!


週明けに続き物SS開始したいです。

からの

2010-01-28 | 顔のない男 二次創作
チャールズ、喧嘩別れしてしばらくたった頃 
な感じで お願いします。

○●○










あれは、誰だったのか




見慣れてきた教室
あの優しい絆の代わりに手に入った
僕の新しい、退屈な居場所



授業中の窓の外には 無遠慮に広がる薄灰色と
それを無視するように走る黒い電線




ずっと聞こえている
さざめくような 微かな音




黒板を這う文字達が 声もなく嘲笑う



「まだ、認めないのか」
「まだ、怖いのか」





机の古い傷が いやに目に付く
丸くなった鉛筆の芯
退屈な教師の単調な声が 徐々に消えていく




遠くから
ずっと僕を呼んでいたのは
あの音




「あれは、お前だったのだ」
「ジャスティンではなく、お前だったのだ」





突然

目の奥に 蘇る
波と風の混ざり合う音
あの夏、僕と彼を包んでいた 潮騒


青い たくさんのもの





「あれは、僕だった」



「絆を壊したのは、僕だった」
「彼を求めたのは、僕だった」
「彼を狂おしいほど愛していたのは、僕だった」






どこまでも伸びる 窓の外の 黒い線
辿れば 戻れるだろうか








彼が生きたこの場所で
教えることを何より愛した彼が
忌まわしい事故で失った この場所で



僕は何を
逃げているのか








帰らなければ













●○●

からの、あの残酷なラスト。
もう・・・・誰に怒ればいいの・・・


チャールズの目指した学校がマクラウド先生の元職場だった時点で
なんという運命の二人。

重なり合わなくても

2010-01-27 | 顔のない男 語り
語りです。




以下
とりあえず現時点での私の、二人への思いを整理してます。
ぶっちゃけ二人の恋愛を否定的に見る感じのことを語っています。
何この人、フィクションに本気になってるの・・・的な文が続きます。








そのうち、先生が生きてたらストーリーを書きたいなあと
ぼんやり考えています。



二人が勢いで関係してしまって仲違いしたあと
頭冷やして冷静になったチャールズが学校抜け出してあの家に戻ったとき、
ジャスティンがそこにいてくれてたら
二人はどういうことになっていたのか

という。



そもそもその話を書きたくてブログを開設したようなものなんですが、
でもなんか、イメージが湧かないというか
(そんな大げさなもんじゃないんですが)
幸せな二人が想像できないんですね。



無事再会して
「ごめんねジャスティンだいすき!」
「おかえりチャールズこやつめははは」
(ふざけてないです)
みたいに、すんなり、いくんだろうか、こいつらは。
という怖さがね。
ありましてですね。


そらー好き同士は好き同士なんですが。
先生がチャールズの傷を癒せても、
チャールズがジャスティン・マクラウドの闇や過去や傷を受け止められるのか。

と思うのです。


教え子を事故で殺して顔に火傷を負って、服役して(おまけに性的マイノリティとしても)
人に指差されながら生きてきた男を、チャールズが受け止められるか。
いや、チャールズはほんと可愛くて良い子で可愛いくて
一生懸命ジャスティンを愛するはずですが。
それこそ恋人への愛・父親への愛・師への愛全部こめてねうへへかーわええ
それでも救えないほどの闇を、ジャスティンは持っていると思うんです。


その
チャールズにさえ癒せないジャスティンの傷こそが、
チャールズとジャスティンを傷つける。


そう思えてならない・・・


二人ともそんなに精神的に安定した人間じゃない気がするので、その辺、どうかな と。


ジャスティンなんて、チャールズを恋人として束縛することすら、ままならなさそうで。
傷つけるより、いっそこっちから捨てるほうが、とかね。
(ジャスティンは一度チャールズに捨てられたと言えば捨てられてますし)


そういう不安を持たせてしまうあたり、やっぱりチャールズはまだ幼い。
悪でも善でもなく、ただ、まだ幼い。
幼い人同士のピュアで勢いのある恋愛ならできても、
数々の業を背負った男と何かを共有できるような恋愛はできるのか。


見守る先生、成長するチャールズという構図の上で互いへの恋があってもいいんですが
むしろ 大 好 き なんですがはぁはぁ誰か書いて

一方的に守られたり癒されたりするのではなく、互いに与え合うような
そんな恋愛関係に、彼らは昇華していけるのか。



うーん。




まぁ、いつか、書けるでしょう。
納得のいく二人の関係が掴めたときに。
いつかね。







うわこの人
マジ過ぎてちょっと怖い・・・と思った方へ。
私もそう思いますいぇへーい

2010-01-26 | 顔のない男 二次創作
ちょっと注意です。
詩だし原作の行間を読んだ程度ですが、か、絡んでます(どもるな)







↓↓↓     ↓↓↓












「ジャス、ティン・・・・・っ」




その甘い声こそが
背徳の情欲を煽りたてる


滑らかな内腿や 熱く潤む緑の瞳でなく
青白く照らされ露わになった 喉もとでなく


初々しく 不安げに 短くあがる
切ないその甘声が
お前の戸惑いと、また悦楽を伝え


そして
私から 優しさや祈りを
お前から あの暗い物語を
彼方へ遠ざける 



久しく失われなかった孤独な理性は
おずおずと触れる幼い舌に 消え
一握の良心は 未発達な体の奥の熱に 崩れた



おぞましい火傷の広がる肩に
細い指とすすり泣きが這う



掠れた甘声は 呼ぶ
罪深い男の名を

何度も 何度も



「ジャスティン・・・っ!」


置き去りにされた 子のように













●○●
えろりも書きたいです。
書きたいもの∞で、オラここんとこずっとにやにやしっぱなしだぞ!


小説up中に拍手ぽち下さった方々、どうもありがとうございます。
元気を頂いております・・・!
つまり元気玉的な意味でオラのパワーがその(相当嬉しかったようです)



なんとなく補足
展示してある話・詩は、一応、まだ、原作にのっとってるつもりです。
だから 全然 そんな 恋人とか じゃない、感じで、お願いします。
うーん。探り中。