宗教ランキング
人間の思考は制限されており不調和、不均衡である(平和経)。
我々は目に見える世界のことだけで、全てを判断していると限界にぶつかり、結局物事を根本から解決できないことになる。 見えない事象の働きをもっとまともに考えるべきことであろう。
見ることはできないが厳存しているし、その存在が我々の生活を決定的に支配している例は挙げればいくらでもある。
たとえば電気、電子、空気、大気、気圧団、素粒子、、、。 素粒子の実態たるや追求すれば、実体は無限分の1であり、残りは無限の空間である、などという話もある、、、挙げればキリがない。
さらに次元を高めて、精神世界のことにまで足を踏み入れれば、不可解さはさらに増す。
精神世界が人間の生活に決定的影響を与え、支配していることは、言うまでもない。 たとえばエゴイズム。 自分自身、家庭、社会、国家、等々、自己中心を土台とした、互いの自己の利益の相克がなければ戦争も起こらない。 戦争を好む人はいない。 そのくせ誰でもエゴイズムの虜になっている。 自家撞着である。 エゴイズムというのは人間の心の状態だが、要するに人間の心が問題だ。 その心も目に見えない。
結論として、我々の生を享けているこの大宇宙は、不可解さに満ちている、と言わざるをえない。そこで、この一連の文章では、目に見えない事象、ひいては死後の世界、および霊界のことについて考えてみたい。(続)