今日は心と身体の関係を考えてみましょう

うつ病の大きな症状として、食欲がなくなる、夜眠れなくなる、朝がつらくて起きられない、といった身体症状がセットで現れます。この３つの症状が１週間続くようだったら、直ぐに精神科の受診が必要です。
心と身体は密接に関係して心が病めば身体も病みます。唯一の身体に関係なく発病するのは統合失調症です。心体一元論という理論がずいぶん昔唱えられましたが、現在では心と身体は別のものとされていますが、両方が補い合っています。
僕の専門はうつ病とアディクションです。アディクションと言うと一番古いものはアルコール依存症です。アルコールと聞くと、肝臓と思われますが依存症になった人たちは身体全部を壊します。喉頭、食道、胃、すい臓、腎臓、末梢神経、骨（両大腿骨董壊死）、脳（コルサコフ症候群、ウェルニッケ症）と数えていけばまだまだあります。最近若い女性のアルコール依存症者が増加しています。ホルモンと脂肪の割合で男性の１０分の１の期間でアルコール依存症になってしまいます。
薬物、ギャンブル、摂食障害、万引き、SEX,恋愛と上げていけば１００種類を超える依存症があります。摂食障害と万引き、SEXはセットです。過食嘔吐を繰り返すうちに、どうせ吐いてしまうのにお金がもったいないと、万引きに走ります。
身体の異常を見逃さないように。