人間関係とパーソナリティーが面白いです。既に離婚届を出したペアーが、まだ同居している。何年間も夫婦と思っていたが実は婚姻届が出されていなかったのが分かった夫婦の、2つのペアーが主人公です。でももう離婚届が出されている割に、ぶつかり合う2人。まだまだ未練があるのでしょうね。僕も経験がありますが、もう喧嘩もせず幸せに暮らしていました。
主人公のセリフ。「幼稚園のころから自分のことめんどくさかった。」考えられませんが心身症ですね。もう一人の主人は不安神経症。幸せになることに極端に神経質になっています。でもいつも元気な人はいませんよね。躁病出ない限り。生きていれば嫌なことも、つらいことが次々にやってきます。元気な人は頭を切り替えて、直ぐに自分を取り戻しますが、それを引きずる人も多いはずです。
だからと言って、病気とは言えないでしょう。楽観主義の人と、悲観主義の人がいます。回復にかかる時間は、それぞれ違います。でもあるきっかけで、うつ病に至ってしまう人もいることは間違いありません。人の心は脳と違って頭蓋骨というハードな陽気に包まれていません。とても壊れやすいのです。僕も1年5ケ月も入院していれば、気が滅入ることも度々でした。
でも治療は医師に任せて自分は良くなるのを待つしかないと、腹をくくりました。それでも元気がない時もなんどもありました。1月31日に退院して、今のところ左人工股関節は脱臼していません。でも装具をつけてですから、外していたら、何回か脱臼していたでしょう。話を戻します。主人公のエイタは頭でっかちの理屈屋です。それでも他人を心配する人間臭さを持っています。