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アメリカ資本主義帝国を支える、テスラ王国のイーロン・マスク大王が、征服したツイッター王国に下した残酷な所業が、今話題になっている。
ツイッターを買収したイーロン・マスク氏は、ツイッターの取締役を全員解雇。
さらに、間髪を置かず、従業員の半数を解雇した。
「情け容赦のない弱肉強食の競争こそが、経済を成長させる」という価値観の、アメリカ資本主義帝国を牽引するマスク氏らしい経営判断だ。
マスク氏にすれば、戦いに敗れて征服されるようなツイッター王国の、軟弱な重臣なんて必要ないのだろう。
そんな重臣に取り入っていただけの家臣団だって、同じということだろう。
アメリカ資本主義帝国に比べれば、日本は、まだまだ、資本主義とは言えないくらいのどかだ。
確かに日本でも、非正規社員は増えている。
それでも、まだ正社員は残っている。
しかも、その正社員は、労働法制で手厚く守られているから、ツイッターのようなことには絶対にならない。
それどころか、大企業では、正社員を採用するために、いまだに使いものになるかどうかも分からない新卒を、一括採用している。
資本主義に反するともいえる、経済合理性のない経営が、まかり通っている。
おかげで、この国は、正社員にとっては、いまだに天国だ。
しかし、早晩、日本企業には、新卒一括採用した素人を、膨大な人事コストをかけて育てる余裕など、なくなっていくだろう。
少子高齢化で減少する一方の、日本のヒューマンリソースを、新卒一括採用で囲い込んだうえに、飼い殺しにしているようでは、どうしようもない。
労働生産性なんて、向上するはずがない。
日本が、アメリカから見捨てられないためにも、新卒一括採用など止めて、あまりに正社員保護に傾き過ぎた労働法制を改めざるを得なくなるだろう。