最近、日本人の中に、まるでアメリカ人になったかのような考えの人間が増えてきた。
特にメディアに登場する、軍事評論家の連中。
とても心配だ。
そもそも、日本人は、アメリカ国民ではない。
アメリカの威を借りて、威勢のいいことを言っても。
戦争になれば、アメリカは、人殺しの武器を支援してくれるだけ。
その武器で戦えと突き放して、助けてはくれない。
アメリカが、助けてくれる日本人なんて、上級国民か富裕層までだろう。
よく考えて欲しい。
日本は、世界3位の経済大国と言っても。
アメリカやロシアや中国のような、広い国土と豊かな資源があるわけではない。
資源も無く、食糧も自給できない、狭小な島国に過ぎないのだ。
しかも、日本から近い、ロシア、中国、北朝鮮との関係は最悪。
もし戦争になったら、日本は、あっという間に、地獄絵図だ。
海外に逃げたくても、島国だから、陸続きで逃げられるところは無い。
ボートピープルになって、海で溺れて死ぬしかない。
運良く、生き延びても。
世界では全く通用しない日本語しか使えない国民がほとんど。
だから、まともに移民として受け入れてもらえる日本人なんて僅か。
ここでも、上級国民か富裕層までだろう。
とにかく、安全保障の見地から見れば、アメリカが天国なら、日本は地獄。
そんな日本人が、アメリカ人の真似をして、隣国のロシアや中国を煽りまくっていたら、日本なんて、間違いなく消えて無くなる。
今の日本が、戦争をしたら、ウクライナどころではない、もっと悲惨な末路になる。
日本の仲間の欧州の西側諸国も、安全保障の見地から見れば、最早、地獄の一歩手前。
ロシアとウクライナの戦争が、ロシアと欧州西側諸国の戦争へと、拡大しそうな勢いだからだ。
信じられないが、ロシアばかりでなく、受けて立つ西側諸国も、戦争の長期化を厭わないようだ。
もしかしたら、アメリカをはじめ西側諸国のキャリア軍人や軍事産業も、久しぶりの大戦争に、沸き立っているのかもしれない。
戦争の恐ろしさだ。
ロシアのウクライナ侵攻は、欧州西側諸国にとっては最大の有事。
しかし、アメリカ国民にとっては、大西洋を隔てた、欧州での戦争。
対岸の火事に過ぎない。
戦争が、通常兵器の戦争である限り、アメリカ本土は安泰。
アメリカ国民にとって、怖いのは核戦争だけ。
だから、アメリカは、核大国 中国との戦争にも、決して軍事介入しないだろう。
そんなアメリカに、手玉に取られて、戦争を始めて、地獄を見るのは、日本と欧州西側諸国ということかもしれない。
日本も、欧州西側諸国も、対中国、対ロシアの「最前線」。
通常兵器での戦争でも、大惨事になる。
そうならないためにも、日本は、どこの国にも頼る必要のない、軍事大国を目指さざるを得ない。
ウクライナのように、アメリカの捨て駒にされないように。
しかし、軍事大国を目指すにあたっては、キャリア軍人や軍事産業を、コントロールしなければならない。
それができない限り、国防どころでは無くなるからだ。
キャリア軍人や軍事産業にとって、戦争はビジネス。
彼ら彼女らにとって、戦争を煽ることは、出世や利益拡大のチャンスだからだ。
そんな連中を、抑えられなければ、軍事大国になる前に、日本は滅んでしまう。
そんなことを考えていると、絶望感ばかりだ。