イランとサウジアラビアが、7年に及ぶ断交を解消し、外交関係を正常化させることで合意した。
その合意を橋渡ししたのが中国。
西側諸国が、ウクライナに忙殺されている間も、世界は動いている。
最近の日本人は、アメリカやイギリスに、完全に洗脳されてしまったようだ。
そのせいで、西側諸国だけが、「自由と民主主義」、「法の支配」という至高の価値観を共有する「高度な技術と豊かな文化」を持つ先進国だと思い込まされてしまった。
だから日本人は、イランやサウジアラビアなんて、「自由や民主主義」、「法の支配」とは無縁の、石油しか売りの無い、野蛮なイスラム教専制国家だと見下しているのではないか。
本当は、とんでもない間違いなのに。
最近の日本人、落ちぶれれば、落ちぶれる程、海外から学ばなくなり、見下す様になった。
少子高齢化で、頭の固い高齢者の割合が増えるにつれて、その傾向が強まっていくようだ。
それは、そうだろう。
日本では、高齢者になればなるほど、その昔、義務教育やハリウッド映画で、「欧米は凄い」と擦り込まれてきたのだからしょうが無い。
さらに悪いことに、日本では、英語教育が、まさに宗教。
「英語教」となっている。
これが、日本人の米英神格化に、拍車を掛けている。
英語を話すアメリカ人やイギリス人を見ると、その頭の中味とは無関係に、賢いと勘違いするのが日本人。
物心がついてから、ずっと「英語は勉強」という訳のわからない思考回路を組み込まれた日本人。
いつの間にか、アメリカ人やイギリス人の精神的奴隷になってしまった。
そんなこんなで、西側諸国ナンバー2の日本の技術力まで、衰退してしまったようで心配だ。
そう言えば、日本のH3ロケットの初号機の打ち上げも失敗。
これは、八つ当たりか。
いずれにしても、西側諸国が、ウクライナに忙殺されている間にも、世界は動いている。
中国が、イランとサウジアラビアの外交関係を正常化させたニュースは、まさに、この世界のアメリカによる支配の終焉を物語るのかもしれない。
異常を通り越した格差の拡大と、価値観や人種による分断、「自由と民主主義」とは無縁の方向へ進むアメリカ。
そんなアメリカが、「自由と民主主義」と言う価値観で、世界を分断し、敵対させようとしている。
どう考えても、おかしいだろう。
このままでは、アメリカが、世界の疫病神になってしまう。心配だ。