先日、アメリカの有力シンクタンク「戦略国際問題研究所」が、台湾有事のシミュレーション結果をまとめた報告書を公表した。
その報告書によると、台湾有事に軍事介入するアメリカは、当然のこととして。
なぜか、憲法で戦争を放棄した日本も、台湾有事に軍事介入して、甚大な損害を被るとのことだ。
そんな、とんでもない報告書に対して、日本政府もメディアも、何もクレームを付けていない。
理解不能だ。
ハッキリ言って、アメリカは、この報告書を使って、台湾有事に日本を組み込むと、世界に宣言したようなものだというのに。
アメリカは、日本政府や日本国民の意思など全く無視して、日本を中国と戦わせるべく、着々と準備をしているということだ。
日本人は、よく考えて欲しい。
アメリカが本気で、台湾有事を回避したいと考えているなら。
今からでも、「中国が台湾に侵攻したら、直ちに中国に核弾頭ミサイルを撃ち込む」と宣言しておけばよいだけだろう。
それなのにアメリカは、台湾有事には、核兵器ではなく、通常兵器で戦うと宣言している。
全く合理性の無い戦略。
これだったら、中国は安心して、台湾に侵攻できる。
アメリカは、台湾有事にあたっても、間違いなく、ウクライナと同じ戦略をとるつもりなのだろう。
ただ、台湾だけでは、中国を相手に大きな打撃を与えられず、すぐに終戦になってしまう。
それでは、アメリカにとって、全くメリットがない。
そこで、日本の出番だ。
アメリカは、「台湾有事だ」と、台湾ばかりでなく、日本を煽るだけ煽って、日本を台湾有事の先鋒にしようとしている。
上手く日本を組み込めれば、台湾有事が起きた途端に、「アメリカは軍事介入しない」と宣言するのだろう。
ロシアのウクライナ侵攻と同様、台湾と日本のケツを叩いて戦わせる。
最高の戦略だ。
今時、「自由と民主主義」と言うイデオロギーのために、他国に軍事介入するなどと言っているのは、アメリカくらいだ。
しかも、それは口先だけ。
絶対に軍事介入などしないのが、今のアメリカ。
そもそも、ロシアですら、自国のためにウクライナに侵攻したに過ぎないのに。
今さらアメリカが、台湾のために軍事介入するなんて有り得ないだろう。
だから日本人は、頭を冷やして、よく考えた方がいい。
アメリカや西側諸国の自由と民主主義のために、日本の最大の貿易パートナーである中国と戦争をするつもりなのかと。
日本が、中国と戦ったら、間違いなく日本は破綻する。
しかも、それは未来永劫、復興できないレベルの破綻だ。
アメリカと西側諸国にすれば、ソ連人の同士撃ちに続き、アジア人の同士撃ちを楽しめる。
欧米人の、アジア人に対するフラストレーションのはけ口のような台湾有事は、万々歳だろう。
特にアメリカを除く、西側諸国にとって、日本は、目の上のコブに過ぎない。
白人ソサイアティであるべきG7から、日本なんて、とっとと出て行って欲しいくらいにしか考えていないからだ。
そうしたことも認識しておかないと、日本は、とんでもないことになる。
