日本でも、いつの頃からか、企業は、利益さえ出せばよく、法令に違反しない限り、利益を上げるためなら、何をしてもかまわないという、強欲な資本主義がまかり通ってきた。
そんな、企業の社長(CEO)は、高層ビルの最上階の、広く快適なオフィスで、下界を見下ろしながら、お仕事。
ニューヨークやパリなどでの、豪華な会議、パーティ。
海外出張は、ファーストクラス、ホテルは最高級。
日本中、世界中どこにでも、支社、支店、現地法人があり、そこでは、常に最上の待遇。潤沢な経費、交際費のおかげで、自腹を切らずに、最高級店で豪遊。
自社だけでなく、ビジネスの業界でも、日本中、いや世界中で、名刺を見せるだけで、VIP待遇。
家族、親戚、友人、ご近所からの尊敬は、当然。上級国民なのだから。
まさに社長は、企業という全体主義社会の独裁者、無双だ。
利益追求のためなら、法令に違反しない限り、何でもできる。
莫大な富と、役員、従業員の生殺与奪の権限を持つ、神のごとき存在。
だから、企業は、社長を目指す戦士たちの戦場となる。
戦いに勝ち、より強大な力を持つために、今日も、必死に、戦い続けていることだろう。