箭弓稲荷神社の東、丁字路のビルに囲まれるかのように「箭弓様のなんじゃもんじゃの木」と呼ばれる古木が立っている。
なんじゃもんじゃの木
昭和三十八年二月十八日 市指定有形文化財
いつ誰が植えたか、名付けたか判らないが、明治、大正の頃には町民ばかりでなく、遠方から箭弓様にお参りに来た人々に「箭弓様のなんじゃもんじゃの木」として親しまれてきた木です。
この木は学名を「いぬざくら」という落葉樹の小喬木で、二年生の枝に四月頃白い五弁の小花が咲き、小さな果実をつけます。
目通り一・九メートル、幹は三メートルのあたりから二股に分かれていて、かっては美事な樹容を誇ったが、最近は諸事情により、このような姿になってしまいました。
「なんじゃもんじゃ」の由来は特定の植物名でなく、その土地、その地方で見慣れない珍しい植物を暫定的に呼んだのが、いつの間にか、その名になってしまったもののようです。
東京都青山の六道の辻にある和名「ひとつばたご」なども「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれています。
いづれにしても、この地方には極めて珍しい樹木であり、「箭弓様となんじゃもんじゃの木」のつながりを考えると是非今後も大切に保護していきたいものです。
昭和五十六年三月 東松山市教育委員会
‥‥がんばってますね。
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