森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

摩多利尊天

2022年02月13日 | 1/7,726 

妻沼の聖天さま(聖天山歓喜院)の西、国道407号線をはさんだ向かい側にこんもりと鎮座する「摩多利神社」です。別当寺「歓喜院長楽寺(聖天さま)」と氏子町会によって護られてきた神社で、利根川流域より広がった「摩多利神信仰」の中心地と伝えられています。


神社でおなじみの鳥居は無く、入口の左右に庚申塔。右側には「青面金剛像」や「猿田彦大神」も置かれています。


左側には「二十二夜塔」が。残念ながら右端の大きな石碑は分からなかった。種子なんだろうか?


手水舎はだいぶ朽ちてきています。


石段を上がって参拝。権現造のシンプルな社殿です。


屋根の上に狛犬(獅子)。かまえ獅子というのでしょうか? お尻を上げて体をよじっていますね。これは近くで見てみたい。残念ながら「吽」のほうは無くなっているようです。


正面には奉納額。でも読めない........。


脇にある額には「摩多利尊天」とある。


思わず(←失礼っ....。)立派な本殿。


社殿裏には稲荷社(たぶん)。


「摩多利神」は神話に登場する神ではなく仏教由来の神のようです。疫病や災厄除けの神として、坂東太郎と呼ばれる利根川流域の洪水そして疫病に苦しんだ先人の強い願いが込められているようです。時を越え、この現在の混沌としたコロナ禍にあって、その早期終息をマタラジン様にお願いするのでございました。


佛説却温黄神咒經

聞如是
一時 佛遊王舎城竹林精舎 與四部弟子大衆倶會 爲説經法
爾時 維耶離國 屬疫氣猛盛 嚇嚇猶如熾火
死亡無數 無所歸趣 無方救療
於是 阿難長跪合掌 白佛言 彼維耶離國 遭温氣疫毒
唯願世尊 説諸聖術 却枯毒疫 令得安穩 離衆苦患
佛告賢者阿難 汝當聽受之
有七鬼神 常吐毒氣 以害萬姓
若人得毒 頭痛寒熱 百節欲解 苦痛難言 人有知其名字者 毒不害人
是故吾今爲汝説之
阿難言 願欲聞之
佛言 若四輩弟子 欲稱鬼神名字之時 當言
 南無佛陀耶 南無達磨耶 南無僧伽耶 南無十方諸佛
 南無諸菩薩摩訶薩 南無諸聖僧 南無咒師 某甲
今我弟子 所説神咒 即從其願 如是神名 我今當説
 沙羅佉
三説沙羅佉已 便説咒曰
 夢多難鬼 阿佉尼鬼 尼佉尸鬼 阿佉那鬼 波羅尼鬼 阿毘羅鬼 波提犂鬼
佛言 是七鬼神咒
名字如是
若人熱病時 當呼七鬼神名字 言
 疾去疾去莫得久住
我弟子身 令毒消滅 病速除愈
我弟子 今歸依三寶 燒香礼敬 行是諸佛所説神咒
若有鬼神 不隨諸佛教者 頭破作七分 如阿梨樹枝
若人得病 一日二日三日 乃至七日 熱病煩悶 先咒神水 以與病者飲之 當三七遍誦此咒經
疫毒五温之病 並皆消滅
若亦立門 書著氣病者 當額書七鬼神名字
復取五色縷線 各各結其名字 繋著門上 大吉祥也
若能勤誦此經 専心受持 齋戒不喫熏辛 誦此七鬼神名字 温鬼永斷 不過門戸
自進至患家 鬼見皆走 一身永不染天行
若能專心勸人書寫受持讀誦此經 銷殃却害無事不吉
若人不能誦 得竹筒盛 安門戸上 温鬼不敢過門 亦得延年養壽 大吉祥也
 阿難叉手白佛言 當何名此經 云何奉持
 佛言 此經名 爲却温神咒
 佛説如是
 天龍鬼神 一切大衆 門咒勸喜 作禮奉行
   却温神咒經


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