北関東自動車道太田桐生ICの南西、「日本三さざえ堂」の中でも最大の大きさと称される『曹洞宗 祥寿山曹源寺(しょうじゅさんそうげんじ)』のさざえ堂に右回り....。
祥寿山曹源寺の本堂となっている新田荘の『さざえ堂』。
正面は東向き。一見二階建てに見えるが内部は三階建てとなっている。
一階に秩父三十四観音、二階に坂東三十三観音、三階に西国三十三観音の計百札所の観世音菩薩を模した寄木造の観音像が安置されています。
正面右に拝観者入口。拝観料は300円(小中学生は100円)、拝観時間は10:00~15:00(適宜)、不定休となっています。入って右回りに本尊の魚藍観世音菩薩の前を抜けると受付。説明のアナウンスを聞きながら奥へと進みます。
最上階屋根の梁。
窓から山門を覗いてみました。山門から延びる参道は『百観音 御砂踏参道』と呼ばれ、「四国三十三観音霊場」「坂東三十三観音霊場」「秩父三十四観音霊場」の御砂を参道の下に納めており、御砂踏参道を踏めば百観音を巡礼したのとおなじ功徳が得られるとされています。
群馬県指定重要文化財 さ ざ え 堂
さざえ堂は、新田氏の始祖新田義重が京都からの養姫である祥寿姫の菩提を弔うために建立したと伝えられる祥寿山曹源寺の本堂であり、五年寛政五年四月(1793年)当時の火災のあとに再建されたものである。
構造は、江戸本所五ッ目の名刹天恩山羅漢寺の「三匝堂」の構造を継承しており、大工棟梁は、京都吉田家門下で龍舞の出身町田兵部栄清である。構造上の特徴としては、本尊魚藍観音にお詣りするとき、本尊を中心にしてその周りを右回りで三回巡ると、自然と元の位置に戻って礼拝できるように造られている。しかも、参詣人が多くても途中で入り交じることのない一方通行の形式になっており、これは古いインドの礼拝の形式で「右繞三匝(うにょうさんそう)」と言われ、仏陀礼拝の最高の形である。インドをはじめ世界のどこの建築物にもその例をみない極めて貴重な遺構である。
お詣りをしながら、知らないうちに三階まで上り、いつかまた初めの本尊の前にもどるというちょうど栄螺(さざえ)の殻の中を歩くようなところから、いつしか「さざえ堂」と呼ぶようになったという。
現在、埼玉県児玉町の成身院、福島県会津若松市の正宗寺のさざえ堂と合わせて、日本三さざえ堂と言われているが、曹源寺さざえ堂が最大である。
太田市教育委員会
:堂内の様子はぜひ実際に右回りに回ってご覧ください。
また、境内には数多くのあじさいが植えられていて花咲く頃の景色は素晴らしく、「群馬のあじさい寺」とも呼ばれるそうです。
:ここです→ Google マップ
>森の中の恍惚:成身院 百体観音堂
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