前回の続き
【転勤】
会社へ入社して1年半が経過したころには、私は
再び、ギャンブル場へ毎日足を運ぶ生活に戻っておりました
といっても、学生時代とは違いお金はあるが、暇がない
そんな、感じでジレンマに陥ってました
だから、できるだけ有給を使い会社を休みパチンコを打つ
時間を作っていました。
ある日、上司より東北の会津若松へ出張して欲しいと言われ
ました。
私たちの、会社は機械メーカーですので、大型受注をすると
プラント工事となり、建設から施工まで約1年ほどかかるのです
私は、喜んで引き受けました 他の社員は二の足を踏む案件
ですが、私にとっては好都合でした
というのも、お金には困っていなかった時期を過ぎ、カードで
お金を借りてまでパチンコにのめり込んでいたからでした
出張となると、出張費があり安い宿をとると結構お金が余るんです
私は、バックに荷物を詰め込み住んでいたマンションも解約し
売れるものは全部売り、東北に向かう新幹線に1週間後に乗り
込みました
意気揚々と乗り込んだ会津若松でのプラント工事でしたが、
先輩上司からの厳しい叱責、勤務時間の長さ(朝8:00~
夜24:00過ぎまで)休みは週一回あればいいほう
3ヶ月後、私はその現場を夜逃げしました
その次の日、本社に辞表を提出しその会社を辞めました
消費者金融のカードが作りたい為に入った会社でした
すぐにやめようと思っていましたが、約2年程お世話に
なりました
今も、まだ頑張っている同期の人間がその会社に在籍し
交流があるのですが、今では、役職も付き多くの部下を
抱え仕事に奔走しています
今思えば、その当時の会社の上司もいたらない自分をよく
面倒みてくれました その上司は今では取締役クラスになって
いるのですが、今でも私のことを気にかけてくれているようで
その同期の人に私の近況を聞くそうです
あの時、一緒に怒鳴られながら頑張り抜いた同期の人間と
頑張りきれず、夜逃げをしたヘタレな自分と20年経過した今
初めて大きな差がついていると感じる時があります
会社に辞表を提出したものの、自己都合では失業手当は3ヶ月
後、マンションは引き払っており所持金は数千円しかありません
でした
その時の、カードでの借金は300万は超えていたと思います
私は、なぜか、東京に行こうと思い
辞表を提出したその日に、新幹線に乗り込み一路東京へ向かって
いたのでした ただ、すべてカード支払いで5枚目のカードももうすぐ
限度額いっぱいになる直前でした