薄い茶色になっている芝生の上で胡坐をかいた。 バックパックからスケッチブックとペンケースを取り出す。 地元で有名な画家が、「ここで」ペンを握っていた。 その番組を見て、私も「ここで」と考えていたのである。 日差しが、ぽっかぽか。 いつまでも、いつまでも、こうしていたいと感じたのであった。