食器棚にぶら下がっている姿を見て、おかしくなった。 カッターシャツが、おとなしく重なっている。 「出番待ち」という風情で、気合充分。 着る本人は、まったくそんなことはないのに。 こいつを着なくてすむ。 それが、待ち遠しい。 ほとんど人に接しないで、風景とだけ向かい合う。 考えただけで、幸福感に包まれる。 警報や注意報が解除された。 私が住む地域では、被害はなかったようなので安堵している。 「出番待ち」のシャツ達も、同様ではなかろうか。