雲が流れていく。 散歩の足をとめて、じっと見る。 「ああなりたい」と思う。 自在な自分になっていない。 つまらない事に、こだわる。 つまらない意地を、はる。 つまらない見栄を、はる。 だから迷うのだ。 命に形はない。 雲と同じだ。 ならば、自在にかわれるのではないか。 悠々と生きて行きたい。 ただ流されるのではなく、上手に受け流して行くのだ。 しばらく雲を見ていて、そう感じた。