コンピレーション・アルバム『トロピカリズモ・アルヘンティーノ』が、06年1月22日にインパートメントからリリースされます(12月5日発売の『スタジオ・ヴォイス』に関連記事を執筆しました)。以下資料からの転載。
V.A./Tropicalismo Argentino
トロピカリズモ・アルヘンティーノ
RCIP-0095 価格:税込2800円 発売元:インパートメント 2006年1月22日発売 歌詞・対訳付き
■“アルゼンチン音響派”とは何か!?――その回答はここにある。シーンの全貌を網羅・俯瞰すると共に、“フアナ・モリーナ以降”の未知の才能をプレゼンテーションする決定的コンピレーション。60年代末期におけるブラジルのトロピカリズモ運動にも比肩する革新的音楽が今、アルゼンチンで生まれつつあることを本作が証明する。
■フアナ・モリーナ『セグンド』のヒットや、フェルナンド・カブサッキの三度に渡る来日などにより、ここ日本で俄かに脚光を浴びている、いわゆる“アルゼンチン音響派”。フアナ・モリーナが平井堅のアルバムに参加したり、アレハンドロ・フラノフがカマ・アイナ=青柳拓次と共演したり、カブサッキがROVOやバッファロー・ドーターのメンバーと録音を行うなど、日亜の音楽的交流はますます活発だ。とはいえ、“アルゼンチン音響派”とは一体何なのか?――確かに、その実態は容易には把握しにくいところがある。そこで企画されたのがこのコンピレーション。シーンの“現在”と“これから”を、3曲の新録を含む選りすぐりの15曲と詳細なブックレットによって解き明かす。
■今年の6月にブエノスアイレスで山本精一、勝井祐二とセッションを行ったアレハンドロ・フラノフ、フェルナンド・カブサッキ、サンティアゴ・バスケスがそれぞれ参加。他にも、P-VINEから出た国内盤が好調のフロレンシア・ルイス、カブサッキの盟友フェルナンド・サマレア、フォルクローレの未来を担うリリアナ・エレーロ等々、全14アーティストが惜しげもなく代表曲を提供している。さらには、カブサッキ、フラノフ、マリア・エヴァ・アルビストゥールによるスーパー・バンド=iman(イマーン)のお披露目的な世界初音源(!!)をはじめ、本盤のための録りおろしも3曲収録。フアナの来日公演にも帯同したエセキエル・ボーラ、電気ヴァイオリン奏者のサミ・アバディなど、日本での知名度はまだ低いが、今後のシーンの動向を左右するだろうキーパーソンの楽曲もくまなく網羅した。
■タイトルは、60年代末にブラジルで起こったトロピカリズモ運動と、昨今のアルゼンチン音響派に、共通のムードや漂っていることから発案された。カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル、ムタンチスなどが参加した、トロピカリズモ運動の象徴的コンピレーション『トロピカリア』(1968年)と同種の混沌と美しさを、本作は内包しているのだ。
■ジャケットには、カブサッキの妻であり、本国では気鋭のイラストレーターとしても知られる、モニカ・ペラルタの絵画を使用。解説は、各アーティストからのアンケートを元にした詳細なバイオグラフィーと、シーンの概要を分かりやすく説明したものとなる。
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カブサッキとアルゼンチンの音楽家が参加したコンピ『The Planet:Transport』は廃盤
↓に数枚在庫有
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